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トップページコラム

1997年の当館ホームページ開設当初から数年の間トップページに連載したコラムのデジタルアーカイブです。

Vol.1

先日、ある子供が「科学文化センターのホームページで、常願寺川について調べたい」と言ってきました。残念ながら、生まれたばかりのこのホームページには、その問いに答える力はありませんでした。これを励みとして、私たちは、郷土「富山県」の自然情報を、たくさん載せていくように努力したいと思っています。常願寺川情報は、もう少し待って下さいね。

太田道人

Vol.2

昨年12月にオープンしたこのホームページは、基礎工事と骨組みを組んだレベルで、まだ不十分なものです。今後、現在の状況をを紹介するのみならず、富山市科学文化センターで蓄積してきた多くの情報を、よりたくさんの人達が利用でき るよう、館で持っている画像データや標本データ等をホームページ上で公開できる よう準備を進めています。

布村克志

Vol.3

冬眠から覚めたクマの心境なのでしょうか。雪が解けて春のにおいが漂って来ると、けだるさとも違う、ウキウキとも違う、何かモワモワしたような不思議な心持ち になります。山の石の中に眠る太古の生き物たちも、眠りから覚めるのを待ちわびていることと思います。さあ、時空間を越えた彼らとの出会いを求めて、そろそろ山へと向かいましょうかね。

後藤道治

Vol.4

カタクリの花弁は気温に合わせて開閉する。17度Cから20度Cを越えると、そり返る。 その温度はチョウやハチたちが動き始める温度と同じだという。

太田道人

Vol.5

春、富山湾には蜃気楼が現れることがあります。 暖かくて風の弱い、そして遠くの 景色がよく見える日に、海岸に出かけてみてください。短いときで数分間、時に は数時間現れることもあります。 ただ、肉眼でハッキリわかることはあまりないので、できれば双眼鏡をお持ちください。運がよかったら今日現れるかもしれません。

吉村博儀

Vol.6

昨年7月19日にリニューアル・オープンした富山市天文台。おかげさまで一周年を迎えることができました。夏休み、キャンプで山に行って、満天の星の中の星座が分かったらどんなに素敵でしょう予習を兼ねて天文台へ来てみてはいかがでしょうか。毎週木・金・土曜日夜に開催している天体観測会では、七夕のおり姫、ひこ星、はくちょう座の二重星アルビレオ、球状星団M13やこと座のリング星雲など見どころいろいろ。ぜひご自分の目で天体を眺めてみてください。

岩田 生

Vol.7

海というと夏のイメージが強いと思いますが、台風による打ち上げが多く、浜の掃除 が少なく、訪れる人も少ないため、貝が多く残っている秋こそ貝殻拾いの好シーズン です。富山湾にはおよそ600種の貝が知られていますが、高岡市の雨晴から氷見市の 島尾にかけて歩くと1日で20種から50種は見られます。特に雨晴には岩礁や波消しブ ロックもあり、ムラサキイガイ、カキ、コシダカガンガラなどが多く見られますが、 純粋な砂浜の島尾にはヒメカノコアサリ、カバザクラガイ、フジノハナガイなどが多 く見られます。富山湾で交通も便利で様々な貝が見られる場所です。貝以外の海の動 物も見ることが出来ますので歩いてみてください。

布村 昇

Vol.8

マツボックリのあの固いリンペンを、かじる動物が氷見にいるらしい。それは、いったいどんな動物なのだろうか。左側のものはクロマツの普通のまつぼっくり、右側のものは周辺のりんぺんがむしりとられて芯だけになったまつぼっくりです。ある人は、エビフライと呼んでいました。見つけた場所は,海に面したがけの上を通る遊歩道。動物に詳しい方に聞くと、「エビフライは、リスが作ったもの」とのこと。こんな海の近くにもリスがいるとは、思いもしませんでした。人が近づけない崖の林は、彼らの聖域のように見えました。

太田道人

Vol.9

今、科学文化センターのロビーに「コンニャク石」が展示してあります。「石は固いもの」と信じて疑わないアナタ。ロビーの「コンニャク石」を見に来て下さい。世にも珍しい、ぐにゃぐにゃ曲がる石が見られます。これは、以前の特別展で展示したことがありますが、何度見て不思議な石です。これを見ることで、アナタの石頭も柔らかくなることウケアイます。

赤羽 久忠

Vol.10

羽毛布団用の羽毛をとるためにとりつくされたアホウドリが、今年、ようやく1000羽をこえました。人間によって絶滅のふちに追いこまれ、そして、熱意ある人間の努力によって回復してきている鳥です。アホウドリの名前の「アホウ」は、人が近 づいても逃げず、また、陸上での動きがゆっくりとしていて、こん棒で簡単に殺されたところから名づけられたそうです。繁殖のために島に上陸するアホウドリは、卵を温めるために卵のそばを離れません。また、一夫一妻で愛情ぶかい鳥です。  アホウドリの展示は、特別展「ともに生きよう!地球の仲間たち―絶滅と共生―」 のコーナーに映像と一緒にあります。どうぞ見に来てください(写真はアホウドリの模型(デコイ) 提供:アホウドリ基金)

坂井 奈緒子

Vol.11

ハチといえば、"刺す"もの。特にスズメバチは、体も大きく攻撃性や毒性も強く、危険な昆虫です。一方ミツバチは、ハチミツを生産する虫として親しまれます。両極端なイメージのスズメバチとミツバチですが、その生活には一頭の女王蜂が多くの働き蜂と共に大きな家族集団で生活をするという共通点があります。昆虫の中では、大家族集団で生活する種はたいへん少なく、シロアリとアリそしてハチの一部にみられるだけです

ハチの毒:
ハチの毒は、昔は"蟻酸"といわれアンモニアを塗ればよいといわれてきましたが、今では、たいへん複雑な物質の混合物でアンモニアは効かず、坑ヒスタミン剤が効くということがわかってきました。

ハチの危険性を避けるには:
ハチの危険を避けるには、ハチの巣のあり場所を知っておくことが重要です。ハチに刺されるのは、知らないで巣に近づくなど巣に強い刺激を与えた時です。巣のありかを知るだけで、ハチの被害は少なくなります。家や公園でも、日頃からハチが巣をかけていないかどうか観察しましょう。あなたの注意深い観察が身を守ります。

根来 尚

Vol.12

太陽は沈む直前にいろいろな姿を見せてくれます。 左の画像は秋のよく晴れた夕方、冷たくなった風と、 それにくらべて暖かい海面近くの空気によってまだ海面上に残っている太陽の上縁が蜃気楼になったものです。  海面の少し上にまるで鏡でも置いたかのように上の部分が逆転しラグビーボールのようになっています。 (撮影地:石川県羽咋市)

吉村博儀

Vol.13

雪の結晶のファンは多いが、実際の雪結晶の美しさに触れた人は少ないのではない だろうか。 今まさに冬である。是非、顕微鏡やルーペなどで実際のものを見てほしい。 大きい結晶は見ごたえがあるが、生まれて時間が経っているから、どこか欠けていたり、 別の雪の一部が付いていたりしている。きれいな雪は、小さくかつ透明なものである。 目の位置を変えてみて、きらりと光ることでやっと探すことができる。 写真では横からの光でわざと縁(ふち)を強調させるので白っぽいが、 顕微鏡下で直接見る雪結晶は透明感がより強く、かつ精緻である。きっと寒さを忘れるだろう。

石坂雅昭

Vol.14

3月4日に科学文化センター別館の玄関マットの表面をつついている2羽のカラスをみつけました。マットは表面が毛羽立ち、巣の材料をとりにきたのでしょう。センターの周辺の城南公園の木で巣作りをしたこともあり、今年も巣をつくるかもしれません。

南部 久男

Vol.15

以前、科学文化センター別館の玄関マットの表面をつつき、巣材を集めている2羽のカラスをみつけ、前回のコラムで紹介しました。その後、5月9日にはセンター横の城南公園のヒマラヤスギの根元にハシボソガラスの卵の殻(4.3cm)が落ちていました(5月9日)。ヒマラヤスギは高さ20mほどで、17mくらいのところに雛が巣立った後と思われる巣がありました(6月8日)。シジュウカラがこの巣の材料を自分の巣材にするためかむしりにきていました。鳥の世界もリサイクルなのでしょうか。

南部 久男

Vol.16

よく晴れて朝から暑い日、強い陽射しのもと、地上の暖かく湿った空気が上昇し小さな雲になり、やがて、わた雲、入道雲へと発達して夕方近くには積乱雲になることがあります。そして、ゴロゴロっという大きな音をともなってかみなり様の登場です夏は県の西部や南部の山沿いによく発生します。ただ、発生する回数からいうと夏よりは「雪起こし」、「ぶりおこし」と呼ばれる冬のほうに軍配が上がります。このかみなり様、なにせどこへ落ちるかわからないので、カメラで撮影するのは大変です。

吉村博儀 

Vol.17

冬、いわゆる西高東低の冬型の気圧配置のもと、大陸の冷たい空気は日本海の暖かい海をとおる間に水蒸気の補給を受けて雪雲になります。気象衛星「ひまわり」の雲画像でそのようすを見てみました。

左の可視画像では日本海を白い雲のかたまりがおおっていることがわかります。右の赤外写真では、雲におおわれていることは同じですが左に比べると白くはありません。これは雪雲が背の低い雲であることを意味しています。

吉村博儀 

Vol.18

もし今、富山湾にこんな巨大なアンモナイトが泳いでいたらどうでしょう。 写真は、北海道で発見された約 9000万年前の化石で、その直径は 1 mもあります。さらにさかのぼったおよそ 2億年ほど前、富山の海にもアンモナイトがすんでいたのです。残念ながら北海道のように巨大なものはいなかったのですが...。タイムスリップして、この太古の生き物に手を触れてみませんか。

脇本 晃美