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第5回[平成19年度]

  募集要項 受賞者紹介 授賞式の様子 賞の趣旨 応募状況と審査方法  

中谷 郁雄

氷見市立西條中学校 3年

研究の内容

乱橋池周辺の水と土

プロフィール

 トンボの宝庫である氷見市乱橋池に愛情をもち、8年間地道に調査研究を進めてきた。小学校ではトンボの種類や生態について調べ、中学校では水生植物相の変化とトンボ種数の減少に気づき、その要因を熱心に探り、環境改善に向けた実験に試行錯誤を繰り返している。

受賞理由

 乱橋池のトンボの生育環境を守っていくという大きな目標をもち、長期にわたって研究を進めている。自らの調査データから、トンボ、植物相、水質、土壌各要素間の関連について考察し、池の生態系全体を把握している。急速な水質と土壌の悪化をくい止めるために、自作の水攪拌装置を試すなど環境保全への多角的な挑戦を根気強く続けている。その一途に努力している姿はすばらしい。

鍋澤 歩

砺波市立出町小学校 6年

研究の内容

日々の生活の中で疑問に感じたことを、身近な材料を用いて解明する

プロフィール

 低学年から科学的事象に興味・関心をもち、アサガオの咲き方、虹の形や音など日常生活から見出した疑問の解決に取り組んできた。身近な材料を利用した実験道具を作り出して原理を追求する過程がユニークで、結果についても分かりやすくまとめ表現する。学校生活を楽しみ、積極的に活動している。

受賞理由

 普通なら見過ごしてしまいそうな日常的な現象を「なぜだろう」ととらえる感性と、「原理を解明したい」と考える強い意志がある。家庭で手に入る材料を用いてアイデアあふれる実験道具を生み出し、道筋を立てて粘り強く検証し結論を導いている。特に「音に関する研究」を継続的に行っていることからは、研究結果をこつこつと積み重ね充実させていく真面目な人柄がうかがえる。

栗林 亜子

富山市立水橋中部小学校 5年

研究内容

身の回りの不思議追究

プロフィール

 日常生活の中からわき上がる不思議や疑問をいつも大切にし、仮説を立てながら個性的な方法で研究している。これまでに生き物の足跡、洗濯物の乾き方、色水の変化、稲の観察などに納得するまで粘り強く取り組んできた。新しい発見が積み重ねられることに喜びを感じ、楽しく研究を進めている。

受賞理由

 不思議を見出すたびに、自分の体験や観察結果などと次々に関連づけていく着眼点がユニークで、問題解決のためには情熱をもって根気強く取り組んでいる。難問に出会っても、豊かな発想で新たな解決方法を編み出して研究を明るく進めている。子供らしくのびのびと表現された記録や資料からは、研究すること自体を楽しむ姿勢が伝わってくる。


富山市科学博物館
作成  2008-03-02
最終更新  2008-03-02
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