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中国の天文学及び西洋天文学の一部をわが国に伝えた最初の書籍が「天経或問」です。これは明の末期から清の初めに中国に滞在したキリスト教の宣教師の教えの元に中国の天文暦学者に伝えたもので、游芸(子六)が執筆しました。 1637年の島原の乱(島原・天草一揆)などを機会に海外の書籍が輸入禁止になり、「天経或問」も禁書の一つでした。渋川春海も「天経或問」を見たと伝えられており、17世紀中頃には多くの人が見ることができました。 その後、徳川吉宗により、禁書の一部が解禁され、享保15年には西川正休により訓点がつけられ、出版され、多くの人により、読まれました。 「天経或問」には中国から見えない南天の星座23座126星が載せられています。具体的には金魚(現在のがか座)、海石(りゅうこつ座)、馬尾(ケンタウルス座)、海山(りゅうこつ座)、南船(りゅうこつ座)、飛魚(とびうお座)、馬腹(ケンタウルス座)、十字架(南十字座)、蜜蜂(はえ座)、小斗(カメレオン座)、三角形(みなみのさんかく座)、異雀(ふうちょう座)、孔雀(くじゃく座)、波斯(インディアン座)、蛇尾(みずへび座)、夾白(レチクル座)、鶴(つる座)、鳥喙(きょしちょう座)、火鳥(ほうおう座)、蛇腹(みずへび座)、附白(みずへび座)、水委(エリダヌス座αとほうおう座)、蛇首(みずへび座)です。 暦算に関する詳細な項目がないので、一部の人は役にたたないと酷評されました。 |