富山市科学博物館HOME > 富山市天文台トップ > 天文の部屋 > 北信越の星の文化史> 石川県の月見・月待ち行事

石川県の月見・月待ち行事

石川県の月見・月待ち行事を紹介します。



諏訪神社の三光さん
(石川県金沢市寺町五丁目)

旧暦七月二十六日の月待ちの行事で、寺町五丁目の諏訪神社で続けられている。この神社からは卯辰山の稜線がよく見え、午前二時前頃に、卯辰山の稜線から月光が三つに分かれて昇り始め、それが合体して見えるので、「三光さん」と呼ばれた。しかし、実際は月の端の二つの光しか見えないので、「二光」という人もいた。また、星の光をあわせて三光だという人もいた。また、卯辰山の端が明るみ、そこから光が立ちのぽる。次に一つ、また一つと光が立ちのぽるので、三光さんと呼ばれたともある。
境内では盆踊り型式の奉納踊りが夜中まである。踊り疲れた後、午前2時頃に月の出を拝む。神社の後ろの斉庭に祭壇を設け、東の空に向かって祝祠を奏上し月読命(つきよみのみこと)に世情安泰を祈る。
江戸時代には「日が暮れる前から、むしろをしき、茶菓など用意し、月が出る頃に来る人もいて、月の出を拝んだ。小立野、さし矢場辺、卯辰山も人がたくさんのぼって、わやわやという声も町中に聞え、提灯の光が星のように見えた」とあります。

参考文献
金沢市立玉川図書館「藩政文書を読む会」編,昔の十二ケ月−城下町金沢の年中行事ー, 平成11年,能登印刷出版部
金沢市史編さん委員会編,金沢市史資料集14 ー民俗ー,平成13年,金沢市
今村充男,生きている民俗探訪,昭和53年,第一法規出版




富山市科学博物館:富山市天文台
作成 2007-04-23
最終更新 2007-07-12
Copyright(C)1997-2007 Toyama Science Museum, TOYAMA (JAPAN) All rights reserved