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アキグミを食卓に

城南野草サークル  北代十三子

  常願寺川の秋の風物詩は、なんと言っても日本一の アキグミですの大群落です。   11月始め、平野部の木々も色づき始める頃、川原は 真っ赤に熟した実で彩られます。芳醇な実は、果実酒や ジャムをはじめ、ゼリー、ドレッシング、ソースなどと、工 夫すれば、ずいぶんと食卓を楽しませてくれます。グミ酒 に使うグミは、熟し始めの少し渋みのあるものが、その 他は完熟したものが良いようです。
  では、サークルで考案したグミ料理をいくつかあげて みます。

◆グミ酒

材料
  グミ       1.5キログラム(摘み取ったその日のもの)
  ホワイトリカー  1.8リットル
  氷砂糖      300グラム
  レモン      4個(皮をむいて輪切りにする)
  青シソの葉    30枚くらい
作り方
  広口の瓶に、グミ、レモン、青シソの葉、氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。このとき、グミは洗わないこと。
  3ケ月後、グミ、レモン、青シソの葉を捨て、残りをガーゼでこし冷暗所に保存する。
効能
 盃に1〜2杯ずつ飲むと咳止めによくきくといわれている。
◆グミジャム

材料
  グミ
  グミと同じ量の砂糖
  レモン 1個
作り方
  摘み取ったグミを水洗いし、よく水切りする。グミを鍋に入れ、弱火で煮ながらしゃもじで軽くつぶす。水分が出たら強火で充分煮る。種子を除くため火からおろし裏ごしする。
こしたグミに砂糖を加え、焦がさないようによくかきまぜながら煮る。しゃもじですくってたれる程度になったら、仕上げにレモンの絞り汁を加え、つやが出てきたら火を止める。熱いうちに熱湯消毒した広口ビンに詰める。

◆グミドレッシング

材料
  裏ごししたグミ       200cc
  タマネギのすりおろしたもの 100cc
  塩、コショウ、パプリカ   少々
作り方
 裏ごしたグミを鍋に入れ弱火で煮立たせ、タマネギ、調味料を入れ、ひと煮したら火を止める。
 よく冷やして、生野菜にたっぷりかけ、新しい色と味を楽しんでください。

◆グミゼリー

材料
裏ごししたグミ
  砂糖
  ゼラチン
作り方
  裏ごししたグミに砂糖を加えて少し煮つめ、ゼラチンで固めます。

◆グミシナモンソース
 
  裏ごししたグミに同量の砂糖を加え、ジャムになる少し手前くらいでレモン汁とシナモンを加え、とろりとする程度に仕上げる。


  グミ摘みは、10月上旬から1ケ月以上にわたって楽しめます。晩秋の午後、立山連邦を眺 めながら、ご家族とお過ごしになってはいかがでしょうか。 (きただい そみこ)

11巻秋(通算43号)目次


富山市科学博物館
最終更新 2008-03-25
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