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富山県の東部には立山連峰がそびえ、氷河地形の痕跡や高山植物のお花畑がみられます。山崎カール、立山カルデラや地獄谷の噴煙は、立山の生いたちを教えてくれます。 長い冬の後にやってくる短い夏は、高山植物が咲く美しい季節です。雪解けから初雪までのわずか約4ヶ月間に、高山植物は葉を伸ばし花をつけ実を結びます。高山という特殊な環境だからこそみられる自然は、中部山岳国立公園として広域的に保護されています。
室堂平・玉殿の湧水
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ライチョウの分布 |
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夏のライチョウの親子
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平坦な台地が続く天狗平から弥陀ヶ原、称名川をはさんだ大日平には、池塘と呼ばれる水たまりが多い湿原が広がっています。梅雨が明けるとニッコウキスゲやワタスゲ、キンコウカなど色とりどりの花々が咲き、カオジロトンボや、ミヤマモンキチョウなどの昆虫も多く訪れます。 山の斜面には、高木のオオシラビソやダケカンバ、ウラジロナナカマドなどが生え、秋の紅葉は見事です。
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標高1000メートル付近の斜面にはタテヤマスギとブナが混交した自然林が広がっています。タテヤマスギには樹齢が千年をこえる巨樹もあります。林の土壌層は厚く、雨水や雪解け水を多く保水することができ、天然のダムにもなっています。 冬は5メートルをこえる積雪に埋もれていた林も5月末には雪が解け、林内では夏鳥のさえずりやキツツキの木をたたく音が響きます。9月にはブナやミズナラにドングリが実り、ネズミやツキノワグマ、ホンドリス、カケスなどがやってきます。10月の紅葉の季節にはいつのまにか夏鳥がいなくなり、やがて冬の足音が聞こえてきます。