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「絶滅した生き物たち」 のコーナー紹介
リョコウバトなどのよく知られた絶滅動物を写真や複製画で紹介しています。
15世紀から16世紀、大航海時代のはじまりは、自然から大量に動植物をとる時代のはじまりでもありました。海を越えてやってきた人々は、移りすんだ土地の生き物を食用や生活用品、羽根や毛皮の美しさ、珍重さのためにとったり、害獣として駆除したり、ゲームで射撃の的にして大量に殺しました。。多くの大型の動物が、どんな動物であったのかよく知られずに、地球上から永遠に姿を消していきました。
ニホンオオカミ、トキを代表に紹介しています。
(主な展示物)
オオカミはユーラシア大陸から北米大陸まで広く分布し、日本にすむオオカミには北海道と大陸にすむエゾオオカミと本州から九州にかけて生息していたニホンオオカミがいました。エゾオオカミは1896年(明治29年)、ニホンオオカミは1905年(明治38年)奈良県で捕獲された記録が最後です。エゾオオカミは家畜を襲うため駆除されたことや、エサのシカが人によってとられ減ったこと、伝染病の流行などにより絶滅してしまいました。ニホンオオカミの絶滅の原因はよくわかっていません。
日本を代表する鳥「トキ」が、絶滅のふちにあります。江戸時代には日本各地の生息していましたが、明治時代には乱獲されました。最後まで生き残っていた能登半島や佐渡島でも減りつづけ、日本のトキは1羽だけになり、野生では絶滅しました。しかし、本年には中国から贈られたカップルからヒナが誕生し、日本の空へ再びトキが舞う日が待たれています。
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