今月の話題(天文)
部 分 日 食 を 見 よ う

NO.228

 3月9日(日)に1年半ぶりに部分日食が起こります。前回は1995年の10月24日に起こりましたが、残念ながら天候が悪くて、雲を通してわずかな時間だけちょっと欠けた姿が見られただけでした。今回の日食は、モンゴルからシベリアにかけて皆既日食となって見られるもので、富山では一番欠けたときで、67ハ゜ーセント欠けた太陽が見られます。富山で太陽が半分以上も欠けて見えるのは1987年の秋分の日、沖縄で金環日食になって以来、およそ10年ぶりのことです。

今回の日食
 富山では午前8時52分に日食が始まります。そのとき太陽は南東からやや東より、高さが約30度の所にいます。太陽の右上から欠け始めて、上の部分から徐々にかけ方が大きくなり、午前10時2分頃に一番大きく欠けます。その時は、太陽の直径のおよそ3分の2が月に隠されて、少し太めの三日月の形に見えるでしょう。その後は、少しづつ元に戻っていき午前11時18分に日食は終わります。
日 食 の 様 子

日食はどのようにして起こるか
 日食は、太陽と地球の間に月が入り、地球上で月のかげになった場所で欠けた太陽として見られる現象です。太陽と月は地上から見ると偶然にもほとんど同じ大きさに見えますが、ちょうど月が太陽をすっぽりと隠すと皆既日食となります。その時には太陽そのものは見えなくなりますが、普段は太陽の強い光にかき消されて見えない太陽の周りに真珠色に輝くコロナを見ることが出来ます。しかし、皆既日食はごく一部の場所でしか見られず、多くの場所では、一部分が欠けた部分日食が見られることになります。

日食の見かた
 部分日食といっても、欠けた様子を見ようとすると、太陽の強い光を見ることになりますから、目を守ることを充分に考えなければなりません。濃い色のサングラスぐらいでは目を痛めますから、使うのはさけましょう。薄いガラス板などに黒いすすを付けたものや、真っ黒になった白黒フィルムで透かして見るのがいいでしょう。それも、長い時間続けて見ると目を痛めますので、なるべく短い時間の使用にとどめましょう。

次回の日食
 富山で日食が見られるのは、今世紀ではこれが最後です。次回、見ることの出来るのは2002年6月11日に起こる部分日食です。その間5年以上も見ることは出来ないので、ぜひ今回の日食をご覧になって下さい。

(布村克志)

1997.03.01

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