梅雨が明け、日本列島が太平洋高気圧におおわれると夏がやってきます。おだやかに晴れた日、
平野では日中、海からの風が吹き少し暑さをやわらげます。山では谷からの風となって雲の成長
を助け昼すぎには雲が多くなってきます。夜は平野では陸から海に向かって、山では谷に向かっ
て風が吹きます。晴れた日の一日の風の動きをまとめて海陸風、山谷風といいます。

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よく晴れて朝から暑い日は強い陽射しのもと、地上の暖かく湿った空気が上昇し小さな雲になり、
やがて、わた雲、入道雲へと発達して夕方近くには積乱雲になります。
積乱雲
成長した積乱雲は高さが十数キロにもなることがあります。しかし、圏界面に達すると、もう上
には行けずにこんどは横に広がります。その姿が鉄床に似ているのでカナトコ雲とも呼ばれています。

雷
積乱雲の中では激しい上昇流のもと雷鳴をともなった稲光が起きます。雲の中で成長した雨粒の
落下とともに下降流が強くなると風をともなって強い雨が夕立となって降ってきます。

虹
しかし数十分もたつと下降流はおとろえ雨は止みます。暑さが少し和らぎホッとした空に七色の
虹が現れます。ときどき外側にもう一つ虹のできることがあります。これは副虹といい、色の順序
はもとの虹とは反対になっています。
弧の小さい虹
虹は季節や時間帯によって弧の大きさが違います。これは太陽高度の違いによるもので、
弧は太陽高度が低い朝や夕方は大きく、昼は小さくなります。

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夏山に登ると自然はさまざまな姿を見せてくれます。山の複雑な気流が作るベール雲
などの雲、山の斜面を谷に向かってまるで滝のように落ちていく雲、大気の安定してい
る時あたり一面に広がる雲の海、霧に目を向ければ光の環とその中にある自分の影、これ
ら一つ一つが私たちを楽しませてくれます。
ベール雲


ブロッケンの妖怪
周囲の開けた峰で太陽を背にして前方に霧があると、自分の影とその周りに光の環が見え
ることがあります。これは日本では「山の御光」、欧米ではブロッケンの妖怪などと呼ばれ
ています。

滝雲
山の斜面にそって雲が滝のように流れています。
雲海
おだやかな日の山の夕方、足もとに雲の海が一面に広がりました。

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