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ここでは、加賀藩・富山藩の天文暦学・測量学について解説します。なお、この文章の責任は渡辺誠にあります。


全体 天文暦学・測量学の歴史 時刻制度の歴史 加賀藩関係人名一覧 資料集
特集 金沢町測量
(文政5〜13年)
偏角の測定 彗星観測 西村太冲


正確な加賀藩製の時計

 加賀藩で製作された正時版というお城の時の鐘を撞くための時刻を示す時計です。

 2005年9月に神奈川県中井町の江戸民具街道にある正時版の精度調査を行いました。GPS時刻からのずれを測定しましたところ、15時間で最大1.2秒。最小自乗平均の誤差は0.57秒でした。このことから、江戸時代としてはとても正確な時計であったことが証明されました。

 また、この時計は当時天体観測に使用されていた垂揺球儀と同じ構造です。このことから、当時全国的に使用されていた垂揺球儀も1日の誤差は1秒程度であり、天体観測器具としては優秀であったことがわかりました。

 19世紀の加賀藩では科学技術の優秀であったことがわかります。ここではその面を天文暦学・測量学という観点から紹介します。
正時版全体(江戸民具街道所蔵) 正時版符天儀(江戸民具街道所蔵)


 平成16・17年度文部科学省科学研究「江戸のモノづくり」の公募研究の一つとして「加賀藩での遠藤高mグループの科学的計測方法・図法とその成果、及び科学思想の研究」をテーマに富山市科学文化センターで補助金をいただきました。そして平成18年3月に成果報告書を発行しました。
 これは全国の都道府県立図書館に寄贈いたしましたので、興味ある方はそこでご覧ください。



富山市科学博物館富山市天文台
作成 2001
最終更新 2007-07-12
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