惑星

惑星とは
太陽の周りをまわる大きな星たちのことを指します(太陽系の場合)。

 2006年8月24日にチェコのプラハで開かれた国際天文連合の総会で新しい惑星の定義が発表されました。これにより冥王星は惑星の分類からはずれることになり、太陽系の惑星は、太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つ(「すいきんちかもくどてんかい」と覚えます)となりました。

 惑星からはずれた冥王星は準惑星という分類(dwarf planet の和名)となりました。冥王星のほか、火星と木星の間にあるケレス、冥王星型天体のエリス、マケマケ、ハウメアも準惑星に分類されます。

 惑星や準惑星と同じように太陽の周りを回っている、もっと小さな星もたくさんあり、まとめて太陽系小天体といいます。こられのうち、木星より太陽に近い側にあるものは小惑星、海王星より外側のものは太陽系外縁天体と呼ばれています。

 なお、太陽以外の恒星の周りにも、たくさんの惑星(系外惑星)が見つかっています。

 水星金星火星木星土星の詳しい内容につきましては、各リンク先をご覧ください。
惑星のデータ
惑星名 直径
(地球を1として)
軌道長半径 公転周期 会合周期 自転周期 平均密度 衛星数
水星 4,879km
(0.38倍)
0.579億km 87.97日 115.9日 58.65日 5.43 0
金星 12,104km
(0.95倍)
1.082億km 224.70日 583.9日 243.02日 5.24 0
地球 12,756km 1.496億km 1.00年 23.94時間 5.51 1
火星 6,792km
(0.53倍)
2.279億km 1.88年 779.9日 24.62時間 3.93 2
木星 142,984km
(11.21倍)
7.783億km 11.86年 398.9日 9.92時間 1.33 72
(不確かなものも含めれば79)
土星 120,536km
(9.45倍)
14.294億km 29.46年 378.1日 10.66時間 0.69 53
(不確かなものも含めれば65)
天王星 51,118km
(4.01倍)
28.750億km 84.02年 369.7日 17.24時間 1.27 27
海王星 49,528km
(3.88倍)
45.044億km 164.77年 367.5日 16.11時間 1.64 14

理科年表2020年度版より

準惑星
冥王星は準惑星(dwarf planet の和名)となりました。一時は第10惑星か?と話題となったエリス(2003UB_313)も紹介しておきます。エリスはギリシャ神話の不和と争いの女神です。2003UB_313の意味は、2003年が発見の年、次の文字が発見月(月の前半、後半)、次の文字以下はその月の前半後半に発見された数を表わします。ただし、2003年以降の文字は定義が少しややこしく、Uに当たる文字は1月の前半をA、1月の後半をBとし、「1(数字の1)」とまぎらわしい「I(アイ)」を除くA~Yの文字になります。次のBに当たる文字はその半月に見つかった順でA、B、C・・・Z(「I」を除く)と続き、次に数字が入り、A1、B1、C1、Z1。その次はA2、B2・・・Z2、A3・・・となります。B313はZ312(25文字×313回=7825番目)、A313、B313と続きますので、7827番目に発見された小天体になります。
 現在知られている準惑星は冥王星、エリス、ケレス、マケマケ、ハウメアの5つです。

準惑星名 直径
(地球を1として)
軌道半径 公転周期 自転周期 平均密度 衛星数
冥王星 2,377km
(0.19倍)
59.609億km 248年 6.4日 1.85 5
エリス 2,400km
(約0.19倍)
101.345億km 561年 2.3 1
ケレス 939km
(0.07倍)
4.142億km 4.60年 9.12時間 2.2 0
マケマケ 1,400km
(0.11倍)
68.155億km 305年 7.8日 1.7 1
ハウメア 990×1,540×1,920km
(0.15倍)
64.756億km 282年 3.84時間 2.6 2

理科年表2020年度版より

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