金星


金星は「よいの明星」、「明けの明星」と呼ばれて親しまれている星です。 夕方の西の空や明け方の東の空に大変明るく輝いています。 清少納言の枕草子には「ゆうづつ」と書かれ、美しい星の一つにあげられています。
 また古代ローマの人々は、その美しい姿に、美の女神「ヴィーナス」の名を付けました。

 金星は太陽の周りを回っている惑星の中では水星についで太陽に近い星です。 直径は地球よりやや小さい12,100km。自転周期は243日ですが、公転の向きと逆方向にゆっくり回転しています。したがって、自転している間に太陽の見える方向がかわるので、1昼夜は約117日になります。

 望遠鏡で金星を見ると、時により半月や三日月の形に見えます。 これは金星が地球よりも内側で太陽の周りを回っているからです。

 金星の大気は主に二酸化炭素で、地表の気圧は90気圧以上、表面の温度は約500度と考えられています。
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