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ミール



 「ミール」はロシアが打ち上げた宇宙ステーションです。1986年に打ち上げられ、常時人間が滞在し、宇宙での材料実験や無重力状態が人間にどのような影響をあたえるかなどの医学的実験を行ってきました。1990年12月には日本人で初めて宇宙に行った秋山豊寛さんが1週間滞在しました。ミールの大きさは長さ約33m,重さ約140tです。
撮影日時:2000年1月29日午後5時45分から約2分間
 左の画像が、一番大きくみえているときの画像です(月の大きさの200分の1)。明るい十字型のものはモジュール少し暗いのが太陽電池パネルです。
 中央の画像では、太陽電池パネルに太陽光が反射して明るく輝いている様子がわかります。
 右の画像は距離が離れているので小さくなっていますが、Tの文字の形をしているのがわかります。

 このときの飛行は、肉眼でもみることができました。午後5時42分ころに北西の低空にあらわれ、5時45分ころに北東の中ほどの空(高度約45度)でもっとも高くなり、5時47分ころに南東の低空でみえなくなりました。
 最接近時の距離は約450km、富山-高知間の距離とほぼ同じです。

 撮影時は、無人で高度約350kmの地球軌道を周回していました。
 その後、船体の老朽化もあって、2001年3月中旬に地球の大気圏に突入させ、廃棄されることになっています。

動画はこちら(mpegファイル1.4MB)
みられない場合は、必要なプラグインをダウンロードしてください



苫小牧市科学センターに、「ミール」の予備機が展示されています。
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