富山市科学博物館HOME > 富山市天文台トップ > 天文の部屋 > 人工衛星 > 神舟５号20031016

　神舟５号は２００３年１０月１５日午前１０時（日本時間）に打ち上げられた、中国初の有人宇宙船です。約１日の飛行のあと、１０月１６日の午前７時２３分に中国内陸部に着陸しました。その数時間前、神舟５号は日本の上空を通過していき、富山市天文台からも見ることができました。

天文台からは、１６日の朝４時４分頃に北東の空低いところで地球の影から出て太陽の光があたり、輝きながら飛行する姿を見ることができました。左の写真は、当天文台の望遠鏡で追尾して撮影したビデオから取り出した画像です。中央上のあたりに明るい点として光っているのが神舟５号です（写真にマウスポインタを重ねると、矢印を表示します）。下の「動画（低倍率）」とある部分をクリックすると動画を見ることができます。動画では左下にGPSによる世界時の時刻が入っていますが、世界時１９：０３：４２頃に画面中央上のあたりに、途中から現れる光の点として見えます。なお動画で右下から左上に動いていく光の点は、まわりにある星です。

またその約１時間半後、もう一度日本付近の上空を通過していきました。このときは薄明のために空は明るく、肉眼では見ることはできませんでした。それでも望遠鏡で追尾したところ、その姿をとらえることができました。右の写真は、より高い倍率で撮影した映像の１シーンです。残念ながら天文台から非常に遠くにあったため形は分かりません。こちらの映像は下の「動画（高倍率）」とある部分をクリックすると見ることができます。

動画（低倍率）　　 動画（高倍率）