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2017年10月の星空






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 10月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は10月上旬の夜9時ごろ、10月下旬の夜8時ごろの星空です。

 富山市天文台の天体観察会は、毎週水〜土曜日の夜7時半〜9時半です。
 美しい星々を見に、富山市天文台へぜひお越し下さい。


今夜は晴れるといいですね!

2017年10月の月

満月6日
下弦12日
新月20日
上弦28日



2017年9月の星空

お月見
しませんか?

惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2017年11月の星空





お月見しませんか?

 中秋の名月

 今年は、10月4日が中秋の名月です。
 中秋の名月は必ずしも満月であるとは限りません。今年は2日後が満月です。

 中秋の名月は、秋の収穫に感謝し、その年に収穫された里芋や枝豆などをお供えしたのが始まりとされます。ススキやお団子をかざって、秋の夜長にのんびりとお月さまを眺めてみませんか。


特別観察会

 10月4日(水)「中秋の名月」
          10月5日(木)「十六夜の月」
            19:30〜21:30(入館は21:00まで)

                     大人 210円,小人 100円 幼児 無料
                     古洞の湯〜天文台間を走る無料送迎バスを運行いたします。
                     古洞の湯発 19:20、20:40 天文台発 20:30、21:20
                     (申込み不要、雨天曇天の場合でも名月にまつわるさまざまな話を紹介します。)

                     中秋の名月前後の月を観察し、日本人が抱いた月へのさまざまな想いを紹介します。
                     ぜひお越しください!








惑星

 金星


 10月の金星は明けの明星として、中旬ごろまで明け方の東の空に見えます。


 天王星

天王星
 10月の天王星はうお座にいて、南東の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 1m望遠鏡で、なかなか見る機会のない惑星を見てみましょう。
 


 海王星

海王星
 10月の海王星はみずがめ座にいて、南の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 1m望遠鏡で、太陽系の一番遠い惑星を見てみましょう。
 


 10月は、富山市天文台の星空観察会で、天王星、海王星を1m望遠鏡で見ることができます。  
 星空観察会は毎週水〜土曜日の19:30〜21:30です。ぜひ天文台にお越しください。





星座

 こと座



 西の空高くに見える青白い0等星「ベガ」が目印の星座です。ベガは七夕のおりひめ星にあたります。




 わし座


 南西の空、天の川をはさんで、こと座のベガと反対側にある白い1等星「アルタイル」が目印です。この星が七夕のひこ星にあたります。



 はくちょう座


 頭の真上近くに見える大きな十字と、白い1等星「デネブ」が目印の星座です。
 北の空に見える十字の星の並びなので、北十字とも呼ばれます。
 
 このデネブと、ベガ、アルタイルをつないでできる大きな三角形が夏の大三角です。


 ペガスス座


 東の空高くに見える大きな四辺形が目印の星座です。
 この四辺形は秋の四辺形とも呼ばれ、秋の星座をさがす目印になります。


 カシオペヤ座


 北東の空に見えるMの形が目印の星座です。
 このMの形から北極星を探すことができます。
 日本では、この星座の形を山にみたててやまがた星とよんだり、舟のいかりにみたてていかり星と呼んでいました。



 アンドロメダ座


 北東の空に見える、秋の四辺形の北東の一角から並ぶ3つの星が目印の星座です。
 アンドロメダは、ギリシャ神話に出てくるカシオペヤ王妃の娘です。




 ペルセウス座


 北東の空に、いくつかの星が弓なりに並んで見える星座です。
 ペルセウス座にある、二つの散開星団がぴったりと寄り添った「二重星団」は、空の暗いところでは肉眼でも見ることができます。




 みなみのうお座


 南の空低くに見える白い1等星「フォーマルハウト」が目印の星座です。








明るい星

 ベガ

 西の空高くに見える青白い星です。
 この星はこと座の星で、明るさは0.0等です。
 ベガは七夕のおりひめ星として知られています。
 地球からの距離は約25光年です。


 アルタイル

 南西の空に見える白い星です。
 この星はわし座の星で、明るさは0.8等です。
 アルタイルとは飛ぶワシという意味です。
 アルタイルは七夕のひこ星にあたります。
 地球からの距離は約16.7光年です。


 デネブ

 頭の真上近くにに見える白い星です。
 この星ははくちょう座の星で、明るさは1.3等です。
 デネブとはという意味です。
 地球からの距離は約1400光年です。


 フォーマルハウト

 南の空低くに見える白い星です。
 この星はみなみのうお座の星で、明るさは1.2等です。
 フォーマルハウトとは魚の口という意味です。
 この星は秋の星座の中で唯一の1等星で、日本では秋のひとつ星とか南のひとつ星とも呼ばれます。
 地球からの距離は約25光年です。





星雲・星団

  M15


 M15は、ペガスス座にある球状星団です。
 地球からの距離は約49,000光年です。


 M2


 M2は、みずがめ座にある球状星団です。
 地球からの距離は約52,000光年です。


 M31


 M31は、アンドロメダ座にある銀河です。
 私たちの地球のある銀河系のおとなりの銀河です。
 空が暗いところでは、肉眼でもぼんやりと見ることができます。
 地球からの距離は約230万光年です。


 二重星団(h-χ/エイチ・カイ)


 二重星団(h-χ)は、ペルセウス座にある、二つならんだ散開星団です。
 空が暗いところでは、肉眼でも見ることができます。
 また、小望遠鏡を使うと、白い星黄色い星がたくさん集まった、二つの星の集団を楽しむことができます。
 地球からの距離は約7330光年です。





二重星

 ダブル・ダブル・スター(こと座ε星)


 この星はこと座のベガのそばにあります。
 双眼鏡では二つの星に見えますが、大きな望遠鏡で見るとそれぞれがさらに二つにわかれて見えます。
 このような星を四重星といいます。


 アルビレオ(はくちょう座β星)


 はくちょう座のくちばしにあたる美しい二重星です。
 オレンジ色の3等星青色の5等星がならんで見えます。
 地球からの距離は約430光年です。


 アルマク(アンドロメダ座γ星)


 アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。
 望遠鏡でみると、オレンジ色の2等星黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。
 地球からの距離は約390光年です。



富山市科学博物館富山市天文台
作成 1997
最終更新日 2017-11-10
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