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2018年1月の星空


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 1月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は1月上旬の夜9時ごろ、1月下旬の夜8時ごろの星空です。

 印刷用はこちら(PDF)をご覧ください。

 富山市天文台の星空観察会は、毎週水〜土曜日の夜7時半〜9時半です。
 美しい星々を見に、富山市天文台へぜひお越しください。


今夜は晴れるといいですね!

2018年1月の月

満月2日
下弦9日
新月17日
上弦25日
満月31日


2017年12月の
星空

惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2018年2月の
星空










 天王星

天王星
 1月の天王星はうお座にいて、南西の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 1m望遠鏡で、なかなか見る機会のない惑星を見てみましょう。
 

 

 1月は、富山市天文台の星空観察会で、天王星を1m望遠鏡で見ることができます。  
 星空観察会は毎週水〜土曜日の19:30〜21:30です。ぜひあたたかい服装で天文台にお越しください。





星座

 オリオン座


 南東の空に見える、鼓(つづみ)の形が目印の星座です。
 鼓の左上の赤く明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白く明るい星が「リゲル」です。
 真ん中にある三ツ星の下に、雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。
 オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。


 おうし座


 天頂付近に見える、オレンジ色の1等星「アルデバラン」が目印の星座です。
 アルデバランの周りをよく見ると、小さな星がアルファベットのVの字の形に並んでいます。これは、「ヒアデス星団」という散開星団です。
 また、アルデバランよりもさらに高いところに、いくつかの星が集まっているのが見えます。これが「すばる」です。
 おうし座は、星占いに出てくる星座として知られています。


 ふたご座


 東の空に並んで見える黄色の1等星「ポルックス」と白色の2等星「カストル」が目印の星座です。
 ふたご座も、星占いに出てくる星座として知られています。




 ぎょしゃ座


 天頂付近に見える黄色い1等星「カペラ」が目印の星座です。
 このカペラを含めた5つの星が、将棋の駒のような形に並んでいます。




 おおいぬ座


 南東の空低くに見える青白い1等星「シリウス」が目印の星座です。
 シリウスは、地球から見える恒星で一番明るい星で、町の中でも見ることができます。




 こいぬ座


 東の空に見える黄色い1等星「プロキオン」が目印の星座です。
 プロキオンの他に目立った星がほとんどない、小さな星座です。








明るい星

 シリウス


 南東の空低くに見える青白い星です。
 この星はおおいぬ座の星で、明るさは-1.5等、地球から見える恒星の中で一番明るい星です。
 シリウスとは、『焼き焦がすもの』という意味です。
 地球からの距離は約8.6光年と、地球にかなり近いところにある星です。


 プロキオン


 南東の空に見える黄色い星です。
 この星はこいぬ座の星で、明るさは0.4等です。
 プロキオンとは、『犬の前に』という意味で、おおいぬ座のシリウスに先駆けて、東の空から昇ってきます。
 地球からの距離は約11.5光年です。


 ポルックス


 東の空に見える黄色い星です。
 この星はふたご座の星で、明るさは1.1等です。
 ポルックスとは、ギリシャ神話に出てくる、仲良しの双子の兄弟の弟の名前です。
 地球からの距離は約34光年です。
 すぐとなりには白い星カストル(双子の兄の名前)が並び、昔の日本では、二つの星をあわせて「夫婦星」とも呼んでいました。


 カペラ


 天頂付近に見える黄色い星です。
 この星はぎょしゃ座の星で、明るさは0.1等です。
 カペラとは、『かわいい子ヤギ』という意味です。
 地球からの距離は約43光年です。


 アルデバラン


 天頂付近に見えるオレンジ色の星です。
 この星はおうし座の星で、明るさは0.9等です。
 アルデバランとは、『後に続くもの』という意味で、その名のとおり、「すばる」の後に続いて、東の空から昇ってきます。
 地球からの距離は約67光年です。


 ベテルギウス


 南東の空に見える赤い星です。
 この星は、オリオン座の星で、明るさが0.0等から1.3等まで変化する変光星です。
 ベテルギウスとは、『巨人のわきの下』という意味で、その名のとおり、オリオンのわきの下のところにあります。
 地球からの距離は約640光年です。


 リゲル


 南の空に見える白い星です。
 この星もオリオン座の星で、明るさは0.1等です。
 リゲルとは、『巨人の左足』という意味で、オリオンの左足のところにあります。
 地球からの距離は約850光年です。

 日本では、赤いベテルギウスと白いリゲルを源平合戦の赤旗と白旗に見立てて、ベテルギウスを「平家星」、リゲルを「源氏星」と呼んでいました。


 シリウスとプロキオン、ベテルギウスをつなぐと「冬の大三角」になります。
 また、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルをつないでできる大きな六角形が「冬のダイヤモンド」です。






星雲・星団

 二重星団(h-χ/エイチ・カイ)

h-χ
 二重星団(h-χ)は、ペルセウス座にある、二つ並んだ散開星団です。
 空が暗いところでは、肉眼でも見ることができます。
 また、小望遠鏡を使うと、白い星黄色い星がたくさん集まった、二つの星の集団を楽しむことができます。
 地球からの距離は約7330光年です。


 すばる(M45/プレアデス星団)

すばる
 すばる(M45)は、おうし座にある散開星団です。
 肉眼では5〜6個の星が、羽子板の形に集まって見えます。
 また、小望遠鏡を使うと、約130個もの青白い星が集まっているのが見えます。
 地球からの距離は約410光年です。


 M42(オリオン大星雲)

M42
 M42(オリオン大星雲)は、オリオン座にある明るい星雲で、肉眼でも見ることができます。
 望遠鏡で見ると、「トラペジウム」と呼ばれる四重星が見えます。このトラペジウムは、オリオン大星雲の中で生まれたばかりの星たちです。
 地球からの距離は約1300光年です。


 M37

M37
 M37は、ぎょしゃ座にある散開星団です。
 約150個もの星たちが集まって見えます。
 地球からの距離は約4720光年です。





二重星

 アルマク(アンドロメダ座γ星)


 アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。
 望遠鏡で見ると、オレンジ色の2等星黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。
 地球からの距離は約390光年です。


 カストル(ふたご座α星)


 ふたご座の二つ並んだ明るい星のうち、少し暗い方の星がカストルです。
 望遠鏡で見ると、1.9等と2.9等の二つの白い星がぴったりと寄り添って見えます。
 カストルをくわしく観察すると、二つの星が、それぞれ二つの星からなることが分かります。
 実はカストルは、さらにもう一組の二つの星が、その周りを回っている、「六重連星」です。
 地球からの距離は約51光年です。



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作成 1997
最終更新日 2017-11-11
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