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2018年5月の星空


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 5月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は5月上旬の夜9時ごろ、5月下旬の夜8時ごろの星空です。

 木星の位置は上旬ごろのものです。

 印刷用はこちら(PDF)をご覧ください。

 富山市天文台の星空観察会は、毎週水〜土曜日の夜7時半〜9時半です。
 美しい星々を見に、富山市天文台へぜひお越し下さい。


今夜は晴れるといいですね!

2018年5月の月

下弦8日
新月15日
上弦22日
満月29日


惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2018年6月の
星空










惑星

 金星


 5月の金星は宵の明星として、夕方の北西の空に見えます。
 日没が1年でもっとも遅くなるころですので、20時をすぎても北西の低い空に金星を見ることができます。



 木星

木星
 5月の木星はてんびん座あたりにいて、 南東の空に見えます。
 望遠鏡で見ると、木星にはきれいなしま模様が見えます。
 また木星の周りに「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」の4つの「ガリレオ衛星」が見られます。




 5月は、富山市天文台の星空観察会で、金星、木星を1m望遠鏡で見ることができます。
 星空観察会は毎週水〜土曜日の19:30〜21:30です。ぜひ天文台にお越しください。





星座

 おおぐま座


 北の空高くに見える7つの星「北斗七星」が目印の星座です。
 北斗七星から、北の目印「北極星」を探すことができます。


 しし座


 南の空に見える白い一等星「レグルス」と、ししの大鎌と呼ばれる「?」を裏返したような星の並びが目印の星座です。
 しし座も、星占いに出てくる星座として知られています。


 うしかい座


 東の空に見えるオレンジ色の0等星「アークトゥルス」が目印の星座です。
 うしかい座は、幅の広いネクタイのような形をしています。これが「のし」の形に似ていることから、日本ではのし星と呼ばれました。



 おとめ座


 南東の空に見える白い1等星「スピカ」が目印の星座です。
 おとめ座も、星占いに出てくる星座として知られています。

 北斗七星の「ひしゃく」の柄から、アークトゥルス、スピカと続く曲線が春の大曲線です。






明るい星

 レグルス


 南の空に見える白い星です。
 この星はしし座の星で、明るさは1.4等です。
 レグルスとは『小さな王』という意味です。
 地球からの距離は約79光年です。


 アークトゥルス


 東の空に見えるオレンジ色の星です。
 この星はうしかい座の星で、明るさは0.0等です。
 アークトゥルスとはクマの番人という意味です。
 日本では、麦を刈り入れるころに夕方空高く見えることから、麦星と呼ばれました。
 地球からの距離は約37光年です。


 スピカ


 南東の空に見える白い星です。
 この星はおとめ座の星で、明るさは1.0等です。
 スピカとは麦の穂という意味です。
 日本では真珠星と呼ばれました。
 地球からの距離は約250光年です。





星雲・星団

 M3


 M3は、りょうけん座にある球状星団です。
 たくさんの星が球形に集まってみえるため球状星団と呼ばれています。
 地球からの距離は約45,000光年です。


 M44(プレセペ星団)


 M44(プレセペ星団)は、かに座にある散開星団で、空が暗いところでは肉眼でも見ることができます。
 約75個もの星の集まりです。
 プレセペとは『飼い葉桶』という意味です。
 地球からの距離は約510光年です。


 M81


 M81は、おおぐま座にある銀河です。
 望遠鏡で見るとぼんやりした雲のように見えますが、写真に写すときれいな渦巻き模様が見えます。
 地球からの距離は約1790万光年です。


 M82


 M82は、M81のすぐそば、おおぐま座にある銀河です。
 この銀河の中心部では、非常に活発に星が形成されています。このような銀河を、スターバースト銀河といいます。
 地球からの距離は約1790万光年です。


 M104


 M104は、おとめ座にある銀河です。
 メキシコのソンブレロという帽子に形が似ているので、ソンブレロ銀河とも呼ばれます。
 地球からの距離は、約6520万光年です。  
   

 


二重星

 カストル(ふたご座α星)


 ふたご座の二つ並んだ明るい星のうち、少し暗い方の星がカストルです。
 望遠鏡で見ると、1.9等と2.9等の二つの白い星がぴったりと寄り添って見えます。
 カストルをくわしく観察すると、二つの星がそれぞれ二つの星からなることが分かります。
 実はカストルは、さらにもう一組の二つの星がその周りを回っている、「六重連星」です。
 地球からの距離は約51光年です。


 ミザールとアルコル(おおぐま座ζ星)


 北斗七星の柄のはしから2番目の星が、このミザールです。
 肉眼でも、眼のよい人ならミザールのそばにあるアルコルが見えます。
 望遠鏡で見ると、ミザールがさらに二重星であることが分かります。
 地球からミザールまでの距離は、約86光年です。


 コル・カロリ(りょうけん座α星)


 この星はりょうけん座にあります。
 望遠鏡で見ると、白色の3等星紫色の6等星がよりそって見えます。
 地球からの距離は、約115光年です。


 アルギエバ(しし座γ星)


 しし座にある二重星です。
 望遠鏡で見ると、2つの金色の星がよりそっているように見えます。
 地球からの距離は、約130光年です。



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作成 1997
最終更新日 2017-11-11
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