2020年4月の星空

4月の夜に見える星座や天体を紹介します。
右の図は4月上旬の夜9時ごろ、4月下旬の夜8時ごろの星空です。
惑星の位置は中旬ごろのものです。
今夜は晴れるといいですね!
大きい画像(click)
2020年4月の月
上弦 1日
満月 8日
下弦 15日
新月 23日


惑星

金星

4月の金星は宵の明星として、夕方の西北西の空に見えます。

27日は、金星の近くに三日月がいます。

夜の星空観察会では、早い時間のうちですが、金星を見ていただけます。肉眼でも、ぜひ見つけてみてくださいね。

4月は、富山市科学博物館前の星空観察会で、金星を望遠鏡で見ることができます。

星空観察会は毎週土曜日の19:30~21:00です。ぜひ科学博物館にお越しください。

星座

おおぐま座

北の空高くに見える7つの星「北斗七星」が目印の星座です。

北斗七星から、北の目印「北極星」を探すことができます。

ふたご座

西の空高くにならんで見える黄色の1等星「ポルックス」と白色の2等星「カストル」が目印の星座です。

ふたご座は、星占いに出てくる星座として知られています。

しし座

南の空に見える白い一等星「レグルス」と、「ししの大鎌」と呼ばれる「?」を裏返したような星の並びが目印の星座です。

しし座も、星占いに出てくる星座として知られています。

うしかい座

東の空に見えるオレンジ色の0等星「アークトゥルス」が目印の星座です。

うしかい座は、幅の広いネクタイのような形をしています。これが「のし」の形に似ていることから、日本では「のし星」と呼ばれました。

おとめ座

南東の空に見える白い1等星「スピカ」が目印の星座です。

おとめ座も、星占いに出てくる星座として知られています。


北斗七星の「ひしゃく」の柄から、アークトゥルス、スピカと続く曲線が「春の大曲線」です。

明るい星

レグルス

東の空に見える白い星です。

この星はしし座の星で、明るさは1.4等です。

レグルスとは『小さな王』という意味です。

地球からの距離は約79光年です。

アークトゥルス

東の空に見えるオレンジ色の星です。

この星はうしかい座の星で、明るさは0.0等です。

アークトゥルスとは『クマの番人』という意味です。

日本では、麦を刈り入れるころに夕方空高く見えることから、「麦星」と呼ばれました。

地球からの距離は約37光年です。

スピカ

南東の空に見える白い星です。

この星はおとめ座の星で、明るさは1.0等です。

スピカとは『麦の穂』という意味です。

日本では「真珠星」と呼ばれました。

地球からの距離は約250光年です。

二重星

カストル(ふたご座α星)

ふたご座の二つ並んだ明るい星のうち、少し暗い方の星がカストルです。

望遠鏡で見ると、1.9等と2.9等の二つの白い星がぴったりと寄り添って見えます。

カストルをくわしく観察すると、二つの星がそれぞれ二つの星からなることが分かります。

実はカストルは、さらにもう一組の二つの星がその周りを回っている、六重連星です。

地球からの距離は約51光年です。

ミザールとアルコル(おおぐま座ζ星)

北斗七星の柄のはしから2番目の星が、このミザールです。

肉眼でも、眼のよい人ならミザールのそばにあるアルコルが見えます。

望遠鏡で見ると、ミザールがさらに二重星であることが分かります。

地球からミザールまでの距離は、約86光年です。

コル・カロリ(りょうけん座α星)

この星はりょうけん座にあります。

望遠鏡で見ると、白色の3等星紫色の6等星がよりそって見えます。

地球からの距離は、約115光年です。

アルギエバ(しし座γ星)

しし座にある二重星です。

望遠鏡で見ると、2つの金色の星がよりそっているように見えます。

地球からの距離は、約130光年です。

PAGETOP