天文台サイエンスカフェ「太陽ニュートリノの物語」

ゲスト:鈴木洋一郎さん(東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設)

天文台サイエンスカフェポスター
太陽中心部の核融合反応から放出される太陽ニュートリノ。太陽から発せられる光は、同じ核融合反応で作られたエネルギーが、数十万年かかって表面に達し、光として発せられたものです。しかし、ニュートリノは太陽の表面まで2秒で到達し、8分後には地球にまで到達します。これはニュートリノが物質とほとんど反応せず、ほぼ光速で進むからです。すなわち、太陽からやってくるニュートリノを観測すれば、太陽内部の現在の様子を把握することができるのです。今回は、神岡の山中に設置された、ニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデを利用した、太陽ニュートリノの研究についてお話しします。
参考ウェブページ
(スーパーカミオカンデ公式ホームページが新しいウィンドウで開きます)
  • 太陽ニュートリノの研究
  • 太陽ニュートリノ(上のリンクをかなり簡単にまとめてあります。)

  • 主催
    富山市天文台・東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設
    とき
    10月19日(土) 15:00-16:30
    ところ
    富山市古洞の森自然活用村

    サイエンスカフェの様子

    カフェ開始直後の様子。

    天文台サイエンスカフェ「太陽ニュートリノの物語」は多くのお申し込みをお寄せいただきました。
    たくさんのお申し込み・ご参加まことにありがとうございます。

    写真奥のスクリーンに映っているのは、太陽ニュートリノで観測した太陽の様子だそうです。
    最初に質問コーナー。
    「今日のカフェにあたって、『これは聞いておきたい。』という事はありますか。」とゲストの鈴木さん。

    「超対称性粒子」「ヒッグス粒子」「ニュートリノ振動」……中にはニュートリノについて良く知っておられる方もいらっしゃった様で、鈴木さんも質問の内容の高度さに少しビックリしておられました。
    太陽と地球の年齢についてのお話されている様子。
    2013年2月に落下したチェリャビンスク隕石が太陽系と同時期にできたとされるニュースも紹介されていました。

    熱心にメモをとっていらっしゃる参加者の方も多く見受けられました。
    結局、ニュートリノって何?――答:コンビニの名前です。
    そんな冗談も交えて、終始和やかな雰囲気のカフェとなりました。

    始めは緊張気味だった参加者の方も、だんだんとリラックスしてくださったようです。
    カフェ終了時の様子。
    あっという間の、1時間半でした。

    参加者の方の中には、イベント終了後、個別に質問にいらっしゃる方もおられました。
    少し時間が短かったかもしれませんが、多くの参加者さまに『楽しかったです。』と感想をいただきました。非常に嬉しく思います。
    お話ししてくださいました鈴木洋一郎さん、ご参加くださいましたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
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    富山市科学博物館富山市天文台
    作成 2013-10-20
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