富山市科学博物館 > 天文情報 > ギャラリー > 天体写真 > 星景写真 > 昼間に金星をさがそう! (2005-12-01)

昼間に金星をさがそう! (2005-12-01)

晴れた日の夕方、南西の空にひときわ明るく輝く星がひとつ。それが、宵の明星とも呼ばれる金星です。地球から見える星で、太陽と月をのぞけば、一番明るく見えるのがこの金星です。
金星は、太陽の光が反射することによって光って見えます。地球から見た場合、太陽の光のあたり方と地球と金星の距離とによって、明るさが変わります。また、太陽と地球、金星の位置関係によって、夕方西の空に見えたり、明け方東の空に見えたりします。
さて、この金星、12月9日に-4.7等の最大光度(一番明るく見える)となります。よく晴れて空気が澄んでいるときは、最大光度の前後1週間ほどのあいだ、昼間でも青空の中に金星が肉眼で見えることがあります。場所は、
15時30分ころ 南から西へ約10°
16時00分ころ 南から西へ約20° 高さは約30° です。
時間が遅くなるほど、また同じ時間でも日にちが経つほど、方位は西へずれて行きます。双眼鏡があるとさがしやすいでしょう。12月中旬ころまでがチャンスです。
青空の中にキラリと光る金星。みなさんも、ぜひさがしてみてください!
青空の中に見える金星(2005年12月1日 16時00分 富山市天文台撮影)

金星内合

内合間近の金星
2006年1月9日10時11分 富山市天文台撮影
しばらく宵の明星として夕方西の空で明るく輝いていた金星が、1月13日に内合(太陽、金星、地球が一列に並ぶ)となりました。
内合の後しばらくは金星を見ることができませんでしたが、1月後半以降、今度は明けの明星として明け方東の空に見えるようになってきました。
2月17日には、-4.6等の最大光度になります。
PAGETOP