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第16回[平成30年度]

  推薦要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について  

第16回「ジュニア科学賞・とやま」表彰式
(2019年2月14日 富山市科学博物館にて)

会場の様子

山西 利亜夢

やまにし りあん
富山大学人間発達科学部附属小学校4年

研究の内容

不思議な水の流れと風の力の解明

プロフィール

 容器に入った液体を注ぐときにジョロジョロと裏もれするのを防ぐ研究、グツグツと熱いラーメンを早く冷ます研究、吹き出す風でプカプカと浮かぶ球の謎を探る研究、ペットボトルの中をジャブジャブと早く洗う研究を行ってきた。生活の中で感じた困りごとを、得意の実験で解決するのが大好き。次は何を解決しようかと、考えるだけで楽しくて仕方がない。

受賞理由

 一つの実験結果から次の実験に進む着想がすばらしく、対象とする現象をよく観察し、自分なりの仮説を立て、発想力豊かな実験によって解明している点が高く評価できる。図や写真を効果的に使った説明資料もわかりやすく、表現力にも優れている。今後も自ら考える力を大切にし、身近に感じた疑問をどんどん探求していってほしい。

堀田 千智

ほった ちさと
富山市立呉羽小学校6年

研究の内容

アリの侵入を防ぐ研究

プロフィール

 アミメアリが家に入ってくるのに困り、アリの侵入を防ぐ方法を独自に考えてきた。5年間にわたる実験と観察の末にたどりついたのが、コーヒーの粉を使ったオリジナルのアリよけ「アリガード」。これはアミメアリやクロクサアリなどには効果があったが、クロオオアリには全く効かなかった。生き物の多様さに驚きながらも新アリガードを作るべく、日々研究を続けている。

受賞理由

 5種類のアリの行動を丁寧に観察し、食べ物の好き嫌いを調べて侵入を防ぐ方法を継続して研究し、独自にアリよけを開発している。実験と観察を積み重ね、1つのテーマをじっくりと探求する姿勢がすばらしい。また、アリの種類によって、苦手な物が異なることを発見し、生物の多様さに気づいている。粘り強さとアイディアにあふれる科学者を目指してほしい。

廣世 真麻

ひろせ まあさ
富山市立西部中学校2年

研究内容

クローバーの生物学

プロフィール

 幸せになるという四つ葉のクローバーを見つけたことがきっかけで、7年間クローバーの研究を粘り強く続けてきた努力家。研究を深めるほどに新たな疑問が生まれ、クローバーがたくましく育つ理由は、根に宿る根粒菌にあることを見いだした。今は根粒菌とクローバーとの間柄が気になって仕方がない。

受賞理由

 クローバーの生物学的性質の解明に打ち込み、次々に生じる疑問の解決に立ち向かっていく姿勢がすばらしい。根に寄生する根粒菌の存在に気づき、野外調査や対照実験をしっかりと行って、その性質を知ろうと努力している。土壌の硬さを計測する硬度計を独自に工夫して作っている点も評価できる。さらに観察力や考察力を磨き、自然に対する好奇心あふれる科学者を目指してほしい。


富山市科学博物館
作成  2019-02-14
最終更新  2019-02-14
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