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第4回[平成18年度]

  募集要項 受賞者紹介 授賞式の様子 賞の趣旨 応募状況と審査方法  

吉川 桂太郎

富山市立南部中学校 2学年

研究の内容

雲を観測し天気を予測する

プロフィール

 さまざまな気象条件と観測した雲の様子および降雨との関係を2年間にわたって丁寧に調べている。また、雲の成因について検証実験を行うとともに、雨粒の大きさや酸性雨の観測から雨が止む時間も予想している。

受賞理由

 毎日の観測データを収集するだけでなく、多数の資料や実験で得た多くのデータを根気よく解析し、自分の考えを一つずつ慎重に検証していく姿勢が科学的ですばらしい。さらに、研究内容を分かりやすく提示する努力を続けている点も評価できる。
 真理を探究したいという粘り強い意志と人に役立つ研究を将来にわたって行いたいという願いが伝わってくる。

中谷 基志

氷見市立宮田小学校 6学年

研究の内容

乱橋池のトンボの生態と環境を調べ、保護に活かす

プロフィール

 氷見市乱橋池のトンボに強い関心と愛着をもち、7年間継続して池のトンボ類と環境の変化との関係を調べ、トンボ類減少の原因を探ってきた。その結果を活かし、地域の人たちと共にトンボ類の保護活動にも使命感をもってたずさわっている。

受賞理由

 乱橋池のトンボに深い愛情をもって、その生息環境について毎年休まずに観察を続け、とらえた一つ一つの事実を丁寧に意味づけし、粘り強く研究を進めている。
 研究を通じて、トンボを取り巻く環境が人間と深く関係していることに気づき、地域の人たちと共に保護活動にも参加することで、実践的な研究に結びつけたことは、すばらしい成果である。

中井 幸

富山市立奥田小学校 6学年

研究内容

身近な素材を生かし、暮らしの中の疑問をユニークに解決する

プロフィール

 すべりにくい模様や地震に強い構造など、日常生活の中から見いだした力学的な疑問の追求に、こんにゃくや割り箸など身近な素材を特長を生かして実験に利用し、解決していくユニークなアイディアの持ち主である。

受賞理由

 身近な環境とよくふれあいながら、見いだした疑問を相手に、楽しみながら研究に取り組んできている。実験にはユニークな発想が溢れており、正確なデータがとれるまで何度も視点を変えて解決方法を工夫する研究姿勢はすばらしい。
 6年間の研究を通して、つまづいても真実を求めてあきらめずに研究を続ける粘り強さと、データから結論を導き出す科学的な思考力が身についてきている。


富山市科学文化センター
作成  2007-02-08
最終更新  2007-02-14
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