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第6回[平成20年度]

  募集要項 受賞者紹介 授賞式の様子 賞の趣旨 応募状況と審査方法  

藤田 泰熙

富山市立堀川南小学校 6年

研究の内容

昆虫の不思議を探る 〜生活と形のおもしろさ〜

プロフィール

 毎日のように昆虫観察に没頭する生活を4年間続けている「昆虫だいすき少年」。身近な昆虫の採集・飼育・標本作りから始まり、カマキリの一生、ハチの巣作り、触角の役割と研究を発展させてきている。昆虫と出会う度に、わき出してくる疑問を自分自身の観察により解決することが生活の一部になっている。

受賞理由

 昆虫の形や行動をよく観察し、記録をたんねんに蓄積している。種によって大きく形の異なる触角の働きについて考察した部分には、野外で生態を深く観察した者ならではの新鮮な発想がにじみ出ている。また、調べたことを深めていくための標本の作成、写真、スケッチ記録の作成も日々の生活の一部となるほどに自然に行っている。理解したことを分かりやすく表現する力があり、昆虫との出会いを毎日楽しみにしている様子が伝わってくる。

岩普@弘頌

南砺市立福光南部小学校 6年

研究の内容

モグラの行動を追跡する

プロフィール

 地中で生活しているため、観察の困難なモグラの行動パターンを明らかにしようと、5年間にわたって追跡してきた。毎日の観察と工夫をこらした探知機により、今ではモグラが行動する時間帯、行動範囲をつかめるまでになっている。新しい発見にわくわくしながら、楽しく研究を進めている。

受賞理由

 一年を通じて、モグラ塚の出現をほぼ毎日記録する一方、音と光を使ったアイデアあふれる「探知機」を身近な素材を使って自作し、モグラがよく行動する時間帯を絞り込んでいる。また、雪の下でも普通に行動しているモグラとえさとなるミミズの存在、土の状態に気づき、生き物が生活する環境の重要性にも考えをおよばせている。モグラの優れた能力に感動し、喜々として次の課題に挑んでいく姿が評価できる。

金井 優那

高岡市立高岡西部中学校 2年

研究内容

高岡市の酸性雨の原因を追究する

プロフィール

 小学5年の時に、結露ができる過程と予防法について研究したことから雨に興味をもって以来、ずっと高岡市の酸性雨の研究に取り組んでいる。雨の酸性度が強まる原因をつかむため、環境に関する情報を集め、こつこつととりためた自分のデータを分析しながら、今日も空を見上げている。

受賞理由

 降り始めからの時間や季節、風向きなど、条件によって異なる雨の酸性度を測定し、その変動原因について分析している。気象や今日の環境問題についてもよく勉強し、通説に流されることなく、自分のデータに隠れている情報を引き出そうとする姿勢からは、目的を見失わずに研究を進める粘り強さが伝わってくる。考察の過程で自己の弱点を冷静に評価できる態度は立派である。


富山市科学博物館
作成  2009-02-09
最終更新  2009-02-09
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