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第12回[平成26年度]

  募集要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について  

 2015年2月18日、富山市科学博物館で第12回「ジュニア科学賞・とやま」の表彰式がありました。

会場の様子

村中 林太郎

むらなか りんたろう
砺波市立鷹栖小学校 6年

研究の内容

美味しい米作りの研究

プロフィール

 祖父が丹精こめて作っていた米を自分でも作ってみたいと思い、小学1年生からバケツ稲の栽培を始めた。稲の生長を毎日詳しく観察し、土作りや肥料作りに取り組んできた。津波による塩害のことを知って、農業と自然とのつながりの深さを強く意識するようにもなった。目指しているのは美味しさ特Aのオリジナル米。農家顔負けの情熱の持ち主。

受賞理由

 バケツ稲を6年間育て、きめ細かく観察、計測をしてその生長を捉えている。美味しい米は土や肥料に関係があると仮定し、自作の土と肥料の効果を長期間にわたって探り、前年の結果を生かし、稲作りの改良を続けている点がすばらしい。肥料作りでも、環境に良いものを探求しているところが評価できる。今後、美味しさが増す要因の解明を突き進めてほしい。

山西 全宇

やまにし まっとう
富山市立呉羽小学校6年

研究の内容

ビンのカポカポ音と、じゃんけん必勝法の研究

プロフィール

 小学4年生の時にテニスボールのピッチングマシーンを製作し、5年生ではビンから飲み物を注ぐ時に出るカポカポ音の研究を行い、いい音のでるビンを作り上げた。6年生では1万5千回以上のじゃんけんをし、勝敗を分析してじゃんけん必勝法を科学的に導き出した。ユニークな発想をどんどん実用化していく能力の持ち主。

受賞理由

 生活の中から生まれる疑問や発想を科学的に分析し、多くの実験結果を基にして実用化にまで結びつける力はすばらしい。特にじゃんけんの研究では、あらゆる状況を想定し、条件を様々に変えては、大量のデータを積み上げて一定の法則性を導き出している。人間心理にまで踏み込み、必勝法を編み出している点は大人顔負けである。これからも、科学的な発想や解析力を高めていってほしい。

中田 美紀

なかだ みき
富山大学人間発達科学部附属中学校1年

研究内容

コシヒカリの生長に関する研究

プロフィール

 小学3年生の時、農家からもらったコシヒカリの苗を枯らしてしまったことをきっかけに、小学4年生から稲の生長実験を積み重ねてきた。生長に影響を及ぼす要因を見いだすため、毎日測定したデータを分析することが面白くてたまらない。計測機器の数値の変化に心躍らせ、より良い栽培方法の発見に挑んでいる。

受賞理由

 緻密な実験を組み立て、計測機器を駆使して、正確なデータを集め解析し、栽培方法の改良を実践している。記録の綿密さと分析力はすばらしい。生長と関係のある要素をグラフや表を活用して分かりやすく示すなど、研究成果を人に伝えるプレゼンテーション力も評価できる。今後、研究の発展と伝える力を高めていくことを期待している。


富山市科学博物館
作成  2015-06-11
最終更新  2015-06-11
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