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第13回[平成27年度]

  推薦要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について  

 2016年2月16日、富山市科学博物館で第13回「ジュニア科学賞・とやま」の表彰式が行われました。

会場の様子

北谷 早蓉

きただに さよ
富山市立蜷川小学校5年

研究の内容

空気中でのものの落ち方に関する研究

プロフィール

 ものが落ちる現象に興味をもち、小学3年生では落ち方を、4年生では落ちてきたもののキャッチのしかたを研究し、5年生では空気の性質を利用して下から上にものを上げてキャッチする、エレベーターならぬ“エアベーター”を考案した。次から次へと湧き出すアイディアを実験で試していくことが楽しくて仕方がない。

受賞理由

 物体の落ち方について、実験を重ねていく過程で空気の抵抗に気づき、物体の形と空気の流れにも注目して、ユニークな発想、アイディアで実験装置を製作し、その検証に努めている。緻密な実験と、豊富なデータを活用して疑問の解明に当たっていくところが小さな物理学者のようですばらしい。思いを形にする仕事を今後も発展させていくことが期待される。

堀川 聖央

ほりかわ せな
朝日町立あさひ野小学校5年

研究の内容

アリの行動と生態に関する研究

プロフィール

 小学1年生から5年間継続して、身近にいる3種類のアリの行動と生態を、深い愛情をもって観察している。アリの家族に目を向け、その役割について研究を深める中で、女王を中心としたアリたちが見せる予想外の行動に驚かされ、どんどん生き物の魅力に引き込まれている。

受賞理由

 長期間にわたる粘り強い飼育・観察を通して、卵を産む女王アリの大切さや、巣を作りエサを運び幼虫を守る働きアリの作業分担とまれに卵を産むことなど、アリが世代をつないでいく工夫にたどり着いている。アリを深く理解しようとする姿勢を毎日のように続けているところが昆虫学者のようですばらしい。これからも、生き物の不思議さとおもしろさを、多くの人に伝えていって欲しい。

吉川 真尋

よしかわ まひろ
富山市立南部中学校3年

研究内容

布の汚れの洗浄方法に関する研究

プロフィール

 自分の着ている衣服の素材に興味をもち、6年間にわたり布について研究を続けてきた。50種類以上の布の特徴とその汚れの落とし方を、緻密な観察や独自の実験を通して調べあげ、布の性質に合った汚れの落とし方の研究へと進める努力家である。

受賞理由

 6年間にわたる布の研究を通して膨大な実験データを集め、多様な布の特徴を把握した上で、さらに汚れの研究へと発展させている。予想していた結果にならなくてもそれを冷静に記録分析し次へとつなげており、粘り強い努力が評価できる。今後も、布と環境に優しい洗濯法の開発を通して、人と環境との関わりを深く考えることのできる科学者を目指して欲しい。


富山市科学博物館
作成  2016-02-16
最終更新  2016-02-16
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