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第14回[平成28年度]

  推薦要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について  

第14回「ジュニア科学賞・とやま」表彰式
(2017年2月15日 富山市科学博物館にて)

会場の様子

村田 リ俐

むらた りり
射水市立堀岡小学校4年

研究の内容

もっと速く泳ぐには

プロフィール

 速く泳ぎたいという強い情熱を持ち、物理学的視点で泳法へアプローチする頭脳派。効果的な手の動かし方を探る水流実験、最適な飛び込みの角度を探る実験、コイの泳ぎ方の考察と実験など、次々に湧き出すアイディアを実験で確かめるのが楽しくてしかたがない。もっと速く泳ぐため、今日も探求の旅は続く。

受賞理由

 コイの泳ぎ方の注意深い観察による「しなり」への着目、それをうちわで再現し実験するという発想の転換、シャワーとバネばかりを使った水の抵抗の測定など、課題解決のためのアイディアはどれもたいへんユニークである。得られたデータの整理や考察も丁寧で、表現力もある。今後も強い熱意と柔軟な発想で、人を驚かせる研究を続けていって欲しい。

富川 桃羽

とみかわ ももは
富山市立三郷小学校6年

研究の内容

風鈴をたくさん鳴らす短冊の条件

プロフィール

 日々の生活からわき上がる疑問を相手に、楽しみながら研究するのが趣味。小学5年生から始めた風鈴をたくさん鳴らす短冊の条件を探る研究では、最適な紙の材質や形状、ひもの長さなどを見つけるため、様々な条件で実験した。街中で風鈴の音が聞こえてくると思わず歩み寄ってしまう。

受賞理由

 4年間にわたる紙の研究を通して、実験を科学的に行う力が身についている。定量的に比較するための実験条件や判定基準の注意深い設定、様々な条件での実験と丹念なデータの取得、そして的確な評価など、結論を導き出していく過程は見事である。今後は音色や風の強さとの関係など、次なる課題の解明に向かって研究を続けていって欲しい。

三浦 理紗子

みうら りさこ
富山市立南部中学校2年

研究内容

酸性雨がアサガオに与える影響

プロフィール

 小学1年生から8年間、アサガオ一筋に研究し、これまで観察してきたアサガオは数百株におよぶ。日々成長していく植物のどんな小さな変化も見逃さない。予想外の反応を見せる生き物の不思議にいつもわくわくしながら観察や実験を続け、データをしっかりと積み上げ、鋭く分析する努力家である。

受賞理由

 8年間にわたる粘り強い努力と深い愛着をもったアサガオ研究をとおして、鋭い観察力と科学的な考え方が身についている。生育条件ごとに異なる生物の反応を正確に捉え、塩害や酸性雨といった環境問題とも関連づける視野の広がりも見られる。観察力をさらにみがき、広い視野で人と自然のつながりを考える科学者を目指して欲しい。


富山市科学博物館
作成  2017-02-15
最終更新  2017-02-15
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