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第20回[令和4年度]

  推薦要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について  

第20回「ジュニア科学賞・とやま」授賞式
(2023年2月16日 富山市科学博物館にて)

会場の様子

澤田 利周

さわだ としちか
富山大学教育学部附属小学校5年

研究内容

あそびの科学―コマ・車・ロケット・船・ブーメラン―

プロフィール

 小学1年生から毎年、様々なおもちゃの仕組みを力学的に解明し、パワーアップさせる方法を探ってきた。コマを長く回したい、ロケットを遠くまで飛ばしたいなどの思いから、徹底的におもちゃを検証・改良する探究者。得意なことは、見えない物理現象を独創的な発想で「見える化」したり、体感によりかみ砕いて理解したりすること。

受賞理由

 身近な遊びをテーマに、一つ一つの仮説について納得のいくまで追究している。仮説を検証するために、ユニークな実験方法を考えたり、実験器具を手作りしたりしながら楽しんでいる点がよい。体感を通して遠心力や空気抵抗を捉え、物の動く仕組みやその原動力を理解している点も評価できる。さらに、その成果で、独自の道具を考案し、社会に役立てようとしている。これからもユニークなアイディアで、周りを驚かせてほしい。

富山 太遥

とみやま たいよう
富山市立新庄北小学校6年

研究の内容

植物の発芽スイッチをOFFにする条件の解明

プロフィール

 小学1年生の時から、身近な生き物の不思議さや凄さに魅せられ、丁寧な観察と実験で対象と向き合ってきた。小学5年生では、庭の草むしりをした経験から、必要な植物だけを選択的に発芽させ、草むしりを楽にする方法を明らかにしようと考え、研究に取り組んだ。あふれる好奇心が、粘り強く研究へ取り組む原動力になっている。

受賞理由

 カマキリやザリガニ、アメンボ、植物と対象を広げながら科学研究に取り組んでおり、関心事を追究する力をもっている。学年が上がるにつれ、観察と記録に加え、実験により試行錯誤を重ねるようになり、科学性が増している。道筋を立て、実験をいくつも展開させ検証していく研究スタイルからは、論理的な思考力と粘り強さが感じられる。今後も、豊かな好奇心や探究心を大いに活かして研究に取り組んでほしい。

舩木 壮太

ふなき そうた
富山市立堀川小学校6年

研究の内容

トノサマバッタの生態に関する研究

プロフィール

 小学1年生の時につかまえたトノサマバッタが卵を産んだことをきっかけに、トノサマバッタについて追求し続けた。成長の観察から始め、食べ物の好み、活動時間と活動量、気温と成長の関係など、環境の変化が与える影響へと研究を深めた。虫採りが大好きだった昆虫少年が、いま生態学者として大きくジャンプしようとしている。

受賞理由

 トノサマバッタについて継続して研究しており、粘り強さと生き物への深い愛情を感じる。学年が上がるにつれ実験方法が洗練され、小学6年生では細かな条件設定と丁寧な観察から、より科学的な結論にたどり着いている。研究プロセスや結果の提示方法、スケッチから、トノサマバッタの探究を通して彼自身が大きく成長したことが伝わってくる。これからもするどい観察力と高い思考力を活かして、研究を発展させてほしい。


富山市科学博物館
作成  2023-02-16
最終更新  2023-02-16
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