これは何?
回折格子やプリズムで分光した画像を取り込み、光のスペクトル(色の成分)を簡易的に分析するツールです。
スマホやタブレットのカメラ、PCにつないだWEBカメラから分光スペクトルを簡単に解析できます。
なお、カラーカメラはRGBに分解されてしまうので、モノクロUSBカメラを使えばより正確なスペクトルが得られます。
操作手順
基本操作
- 画像または映像の準備
- 「ファイルを選択」ボタンから静止画を読み込む。
- 「カメラ起動」ボタンでデバイスのカメラ映像を表示する。(カメラ使用中は画像読み込みはできません)
- スペクトル線の指定
- 画像(映像)の上で、スペクトルの始点と終点になる2点を指定します。
- 2点が指定されると、その間の線に沿った強度(明るさ)がグラフに表示されます。
- 指定した点はドラッグして位置を調整できます。
- 線の太さ調整 「線幅(px)」の数値を小さいとノイズが多くなるので、スペクトルを読み取る線の太さを調整します。
波長校正
- 「波長校正点を追加」ボタンを押して校正モードを開始します。
- グラフ上で、波長が分かっている点(輝線など)をクリックします。
- 表示されたダイアログに、その点の波長(nm)を入力し、「決定」を押します。
- この操作を、異なる2点以上でおこないます。(2点以上で線形補間されます)
- 校正が完了すると、グラフの横軸が波長(nm)で表示されます。
- 「校正リセット」で、設定した校正点をすべて削除できます。
その他
- CSVダウンロード:表示されているスペクトルの数値データをCSVファイルとして保存します。
- 対数スケール:グラフの縦軸を対数表示に切り替え、強度の弱いスペクトルを見やすくします。