富山市科学文化センター研究報告第16号 1993年3月

 要約編

目 次

  原著

     地学系

    後藤道治:富山県大山町で発見された恐竜化石(予報)

     生物系

    布村 昇:富山市水橋沖から採集されたウオノエ科等脚目甲殻類の一新種

    布村 昇:富山湾産グソクムシの一新種

    布村 昇:富山市科学文化センター所蔵の瀬戸内海産等脚目甲殻類

         I.ウミナナフシ類その1

    根来 尚:呉羽丘陵におけるハナバチ相の生態的調査

    南部久男・木戸 芳・矢部 衛:富山湾産ゲンゲ科魚類

     天文系

    渡辺 誠・安井利行:岩崎家の製作した望遠鏡の特徴について

     理工系

    朴木英治:富山市での降水中の海塩成分降下の特徴、および、冬期降水中のナトリウムイオン濃度に対する冬型強さの関係

短報

    宮本 望:富山県新記録の陸貝

    山口寿之・布村 昇:富山市科学文化センター収蔵の富山湾産フジツボ

    根来 尚:富山県産ナナフシ類分布資料

    立川周二:富山県低地の氷見市乱橋池のアメンボ類

    南部久男:富山湾四方沖からのオサガメの記録

    南部久男:富山県大山町からのナガレヒキガエルの記録

    南部久男:富山県井田川からのタウナギの記録

    太田道人:富山県新記録の植物 VII

    石坂雅昭:富山市の平地積雪断面測定資料報告 1991-1992年冬

    渡辺誠・布村克志:焼失した渾天儀の特徴 

 


要約

富山県大山町亀谷で発見された恐竜足印化石(予報)

後藤道治 富山市科学文化センター

 日本の恐竜化石は過去10年間に、北海道、岩手、福島、群馬、富山、石川、福井、岐阜、福岡、熊本の各道県の中生層から発見された。その中で、足印化石が報告されているのは、富山、石川、福井、岐阜、群馬の5県だけである。

 富山県下では最近まで恐竜化石が発見されなかったが、富山市科学文化センターでは、1990年度から1992年度までの3年計画で富山県内の恐竜化石調査を行い、その結果、1990年11月、富山県上新川郡大山町亀谷(かめがい)の和田川右岸の露頭で、肉食恐竜の凸型の足印化石を1個発見することができた(第1標本)。

その後、1992年5月11日から20日までの期間、富山市と大山町が共同で行った発掘調査の結果、2種類、約10個体の植物食恐竜の足印化石を得ることができた。

 

  富山市水橋沖から採集されたウオノエ科等脚類(甲殻類)の一新種

布村 昇 富山市科学文化センター

富山市科学文化センターの宮本望専門員が貝類採集の富山市水橋沖の富山湾でによって採集したウオノエ類の標本を調査したところ、奇妙な形の甲殻類を発見した。筆者が調査したところ新種であることが判明し、トヤマウオノエMothocyac toyamaensisと命名して記載した。

 本種はMothocya parvostisと類似するが、より大型であることと、尾肢の形態の差・両触角の形態の差・尾節板の形態の差・口器の形態の差等によって区別できる。
 なお、模式標本は富山市科学文化センターで保管している(TOYA Cr-11527) 。

 

富山湾産グソクムシの1新種

布村 昇 富山市科学文化センター

富山県水産試験場の若林信一氏が富山県氷見沖の富山湾の定置網で採捕されたアンコウの体表に付着していたグソクムシを採取し、その標本を筆者が調査したところ、新種であることが判明し、ヒラヒゲグソクムシAega platiantennata として記載した。本種は西太平洋から報告されているAega acuminataと類似するが、短い尾肢と短い両触角、また、腹節の形態の差・口器の形態の差・フロンタルラミナの形態の差等で区別される。

なお、本研究の一部に水産無脊椎動物研究所研究補助金の一部を使用した。
本種の完模式標本は富山市科学文化センター(TOYA Cr-11526)で保管している。

 

富山市科学文化センター所蔵の瀬戸内海産等脚目甲殻類 T.ウミナナフシ類  その1

布村 昇  富山市科学文化センター

 富山市科学文化センターに所蔵されている瀬戸内海産等脚目甲殻類の標本ならびに筆者の調査した等脚類がかなりの個体数になったのでこれを順次、報告する。第1報ではウミナナフシ亜目の一部について扱い、5新種を含む12種を報告した。なお、本博物館のコレクションの多くは永田樹三氏の採集になる藻場を中心としたコレクション、布施慎一郎氏らのグループの香川県沖の採集品、筆者自身の採集によるもの等が中心であるが、その他の科学者の採取品なども含んでいる。なお、筆者による他の博物館の収蔵品も併せて報告した。なお、新種となったのは次の5種である。

   フセウミナナフシ        Apanthura fusei

   ミツメウミナナフシ       Apanthura trioculata

   シコクウミナナフシ        Apanthura shikokuensis

   カガワウミナナフシ Paranthura kagawaensis

   セトウチアシタラズウミナナフシ Colantura setouchiensis

 

呉羽丘陵におけるハナバチ相の生態的調査

根来 尚  富山市科学文化センタ−

 近年、各地から、ハナバチ相やそれらの生態的調査に関する報告がなされてきたが、富山県内ではまだ行なわれていなかった。 この報告は、富山市街にほど近い呉羽丘陵の城山で1992年に行なわれたハナバチ相の生態的調査結果である。その結果は以下のとおりである。

1.6科20属67種1335個体のハナバチが得られ、個体数ではケブカハナバチ科が40%強と圧 倒的に多く、種数ではケブカハナバチ科、コハナバチ科、ヒメハナバチ科が多く得られ た。優勢な種としては、Ct.(Cd.) japonicaが圧倒的に多く、ついでAn.(Mc.) minutula、 La.(Ev.) japonicum、Ha.(Sl.) aererius、Ct.(Cd.) flavipes、Megachile tsurugensis が続く。

2.個体数の季節消長は全体として春から初夏にかけてと秋に多く、夏には少なくなる。 種類数の季節変化も個体数の変化と変わるところはないが、個体数の変化ほど春や秋の 増加や夏期の減少は明確ではない。

1.調査期間中ハナバチの訪花をうけた植物は25科51種である。そのうちハナバチの訪花 が最も多いのはキク科植物で全採集ハナバチ個体数の約40%が得られた。

 

富山湾産ゲンゲ科魚類

南部久男:富山市科学文化センター、木戸 芳:青森県大間町役場、矢部 衛:北海道大学水産学部

 筆者らは、富山湾の魚類相について再検討を進めてきた。ゲンゲ科魚類は、カジカ科、クサウオ科とともに、日本海の深海を特徴づけるグループである。今回、富山市科学文化センターに収蔵している富山湾産ゲンゲ科魚類273個体を調査した結果、次の種の生息が確認された。

 1.サラサガジ   Davidijordania poecilimon (Jordan et Fower)

 2.アゴゲンゲ   Petroschmidtia toyamensis Katayama

 3.アシナガゲンゲ Lycodes japonicus Matsubara et Iwai

 4.タナカゲンゲ   Lycodes tanakai Jordan et Thompson

 5.クロゲンゲ Lycodes nakamurai (Tanaka)

 6.ノロゲンゲ Allolepis hollandi Jordan et Hubbs

 これらの内、アオゲンゲ、クロゲンゲ、ノロゲンゲは、水深300m前後の底引き網で普通に漁獲され、特にノロゲンゲは多獲される。タナカゲンゲはこれら三種ほどは多くはなく、アシナガゲンゲは稀に漁獲される。サラサガジの生息状況は不明である。今回確認された6種は、すでに日本海で広く生息が確認されている種であるが、アシナガゲンゲは、日本海中部海域の固有種である。

 

岩橋家の製作した一閑張望遠鏡の特徴について

渡辺 誠:富山市科学文化センター、安井 利行:富山市大町

 江戸時代の望遠鏡の製作者には森仁左衛門、国友藤兵衛などがあげられるが、家業として製作したものに岩橋家がある。岩橋家は寛政五年(1793)までに善兵衛が最初に望遠鏡を製作し、明治に至るまで五代にわたり、屈折望遠鏡を製作した。

 現在、国内の博物館や個人宅には多くの望遠鏡が所蔵されている。しかし、外国製望遠鏡を除けば、そのほとんどは製作者や製作年代が明らかでない。筆者らは国内で製作された一閑張望遠鏡70点を実地に調査し、森仁左衛門の銘を2点、富山県新湊市にある望遠鏡をはじめ、岩橋の銘のある望遠鏡を5点、富山県小矢部出身の松田東英1点(木製)を確認したが、その他には銘は確認できなかった。

 そこで、銘のある望遠鏡、岩橋家に伝わる「サイクツモリ」帳との比較から、岩橋製の望遠鏡の特徴を明らかにした。そこから岩橋製と伝えられていた望遠鏡5点を岩橋製と断定、さらにその特徴を有する望遠鏡3点を岩橋製と断定した。さらに岩橋製の可能性が高い望遠鏡6点を例示した。

 

富山市での降水による海塩成分降下の特徴と、冬期降水中のナトリウムイオン濃度に対する冬型強さの関係

朴木英治  富山市科学文化センター

 富山での夏期の降水は、溶存するナトリウムイオンや塩化物イオンの濃度は低く、その結果降下量も少ない。夏期の降水中のこれらのイオン濃度が低い原因は、もととなる水蒸気の多くが南の太平洋側から移動して来るためと考えられる。また、富山の地形による特長として、上空の風向が南よりの場合、地上も同じような方向から風が吹くため、夏期の降水時には、大気全体が南の方から移動し、陸から海に向けて風が吹くことになる。このため、海塩の供給に関して、一般的な夏期の降雨状況のもとでは、富山湾はあまり寄与していないと考えられる。しかし、台風通過時などに北よりの風が入った場合、富山湾からの海塩の供給量は多くなるものと考えられる。

 一方、冬型の気圧配置のもとでは、上空に北西の季節風が吹き、降水中の海塩成分の濃度、降下量は増大する。特に降下量については、この期間に降下するものが年間の降下量の大半を占める。また、海塩成分の降下量は富山湾の海岸線から離れるにしたがって減少する傾向がみられた。しかし、雪雲が北西の季節風に乗って来るとした場合、科文や月岡の位置では、石川県の羽咋市あたりの海岸が雪雲に対する海岸線と考えられる。この件については、酸性雨で問題となっている冬期降水中の硫酸イオンの長距離輸送の問題も含めて調査したい。

 さて、科学文化センターでの降水中のナトリウムイオンの濃度は、典型的な冬型の場合、日本海ブイロボットによる海水表面温度と輪島上空850mbの気温との差、平均温度差によって表すことが出来、この平均温度差が高いほど降水中のナトリウムイオンの濃度が高くなる。 この関係をもう少し詳細に検討すれば、冬期の降水中のナトリウムイオン濃度や降下量の推定の精度が上がると考えられる。

 また、ナトリウムイオンの降水中濃度と平均温度差との比を見ることにより、夏型の降水か、典型的な冬型によるものか、高濃度型かが推定できると考えられるので、これらに特徴的な大気の移動経路がわかれば、汚染物質の移動に関する指標にも利用できるかもしれない。

 

短報

富山県新記録の陸貝

宮本 望 富山市科学文化センター

 オクガタギセルは、白山〜関東の山岳地帯に分布することが知られていたが、これまで幾多の調査研究にもかかわらず、富山県内では未発見であった。
 今年度の調査で岐阜県境に近い本県の山岳地帯に生息することが確認できたので、その記録を報告した。
採集記録

 オクガタギセル (キセルガイ科)

1.富山県大山町大双嶺さかい谷 , 2.富山県八尾町桐谷、大谷

二つの生息地には次のような共通点が見られた。

1.山岳地帯の山裾 2.明るい広葉樹林 3.落ち葉の堆積した、緩やかな斜面 4.角張った、人頭大の岩石の散在

 

富山市科学文化センター収蔵の富山湾産フジツボ

山口寿之:千葉大学理学部 , 布村 昇:富山市科学文化センター

 富山湾のフジツボ類については従来まとまった報告が無かった。この度、布村が収集、整理した富山市科学文化センター所蔵のフジツボ標本について山口が同定したので報告する。今度の調査で、次の9種を報告したが、富山湾岸は、まだ多くの種類が生息していると思われる。

アメリカフジツボ   Balanus eburneus Gould

タテジマフジツボ  Balanus amphitrite Darwin

ヨーロッパフジツボ  Balanus improvisus Darwin

サンカクフジツボ Balanus trigonus Darwin

シロスジフジツボ Balanus albicostatus Pilsbry

アカフジツボ Megabalanus rosa (Pilsbry)

カイメンフジツボの1種

イワフジツボ Chthamalus challengeri Hoek

ヨツカドヒラフジツボ Tetraclitella darwin (Pilsbry)

このうち、アメリカフジツボ 、ヨーロッパフジツボ、タテジマフジツボの3種は外来種であり、シロスジフジツボなどと共に内湾性の海岸であることをし表しているものと思われる。

 

富山県産ナナフシ類分布資料

根来 尚 富山市科学文化センター

 富山県からは現在、コウヤナナフシ、ナナフシモドキ、ヤスマツトビナナフシの3種のナナフシ類が知られている(コウヤナナフシはエダナナフシと同種である。)。
 しかし、それらの採集個体数はたいへん少なく、各種の分布についてもよくわかっていない。
 富山市科学文化センター所蔵のナナフシ類もまだ少数ではあるが、富山県のナナフシ類の分布を知る資料の一助として以下に記録することとした。
以下の4種が科学文化センターに所蔵されているナナフシ類である。
 シラキトビナナフシは本県初記録である。 シラキトビナナフシ・ヤスマツトビナナフシは山地に、エダナナフシは丘陵地から山地に、ナナフシモドキは丘陵地にみられる。

 採集記録

 シラキトビナナフシ:宇奈月町欅平上部
 ヤスマツトビナナフシ:宇奈月町欅平上部、上平村草谷
 エダナナフシ:宇奈月町欅平上部、立山町石節平、上市町小又川上流、
        朝日町滝淵、山田村御多山、魚津市前長沢
 ナナフシモドキ:大山町上滝、大沢野町舟渡、大沢野町下大久保

 

富山県低地の氷見市乱橋池のアメンボ類

立川 周二 東京農業大学昆虫学研究室

 氷見市の丘陵地帯の谷間には、湧水を貯めて農業用水を目的とした、ため池が散在する。乱橋池もそれらの一つで、成立が古く、また人為の攪乱が途絶えて久しいために、池の植生が良く保たれて、水面をヒシが被い、水中にはタヌキモが繁茂し、コウホネの群落も見られる。
 これまでに富山県から陸水産のアメンボ類は、6種類が記録されている。

 筆者はこの度、富山県の低地において、水生昆虫の生息に良好である環境として、乱橋池を選び調査した結果、本県からは未記録のアメンボ類2種を含め、5種が得られたので報告した。

1.アメンボ
  開放水面に多くみられる種である。

2.ヤスマツアメンボ
  湧水が供給されて水量の安定した水たまりなど、比較的狭い水域に生息する種である。

3.ババアメンボ
  富山県新記録。生息場所は抽水植物と関係があり、限られた環境に生息する。「日本  版レッドデータブック」に登載されて、「希少種」の区分に入れられている。

4.ヒメアメンボ
  最も個体数の多かった種である。

5.ハネナシアメンボ
  富山県新記録。ヒシなどの浮葉植物の葉上に静止していることが多く、泳ぎ回ること  は少ない。

 

富山湾四方沖からのオサガメの記録

南部久男 富山市科学文化センター

 富山湾におけるウミガメ類の漂着状況は明かではないが、オサガメが記録されたので報告した。富山湾には現在までに、アオウミガメ、アカウミガメ、オサガメの3種が記録されている。

  確認標本:1個体、体長(吻から尾の後端と思われる)約1.7m、

        体重約300kg。

  確認地:富山湾富山市四方沖(定置網にかかったものである)

  確認年月日:1992年12月7日

 

富山県大山町からのナガレヒキガエルの記録

南部久男:富山市科学文化センター、福田 保:富山県立富山女子高等学校

富山県では記録の少ないナガレヒキガエルが、大山町で確認されたので報告した。

 本種は、本州の近畿地方、中部地方に生息し、今回確認した生息地は、本種の分布の東限と思われる。

  標本:全長102.2mm

  採集地:大山町神通川水系長棟川源流銀砂谷との合流点付近の河原。標高740m。

  採集年月日:1992年9月23日

  採集者:福田保

 

富山県井田川からのタウナギの記録

南部久男 富山市科学文化センター

 富山県では、野外での記録が過去にないタウナギが採集されたので報告した。

本種は、朝鮮半島西部、中国大陸南部、インドシナ半島等に分布し、日本では、関東以南の本州、沖縄に分布するが、生息の確認は少ないものである。

  標本:全長、26.7cm。

  採集地:八尾町下井田新神通川水系井田川高善寺橋上流左岸

  採集年月日:1992年6月30日

  採集者:江本重雄氏(八尾町)

  備考:アユ漁の際、投網にかかったもの。

 

富山県新記録の植物Z

太田道人  富山市科学文化センター

 当館では、次期富山県植物誌の基礎資料となる標本を、鋭意収集中である。

 昨年、県内から新たに分布が確認された植物は、下記の4種であった。うち、3種は、帰化植物であった。金沢大学依田清胤氏、富山市石田千佐子氏には標本を寄贈いただき、富山県植物友の会会長小路登一先生には富山県の植物分布に関して貴重な助言をいただいた。なお、標本はすべて富山市科学文化センタ−に収蔵している。

1.ヒロハノドジョウツナギ(イネ科)

 富山県利賀村上百瀬 alt.800-900m 1992年9月12日に依田清胤氏採集が採集した。

 筆者は、1987年、科学文化センター収蔵目録「進野久五郎植物コレクション」の中で、標本番号TOYA-Sp-12807(富山県東砺波郡五箇山水島 1951年7月28日 進野久五郎採集)を、ヒロハノドジョウツナギと報告していたが、再同定した結果、それはカラフトドジョウツナギであることが判明したので、この記録を変更した。今回、依田氏により、新たな標本が得られたので改めて新記録とした。

2.オオフサモ(アリノトウグサ科)

 富山県富山市田刈屋新町神通川河川敷6.5km左岸 alt.5mに帰化している。 1992年8月 10日に太田道人が採集した。
帰化植物オオフサモは、水生植物であるが、水生植物の調査も行われる必要がある。

3.マメアサガオ(ヒルガオ科)

 富山県富山市水橋中村町alt.3mに帰化している。 1989年9月24日に太田道人が採集した。

4.ホソバウンラン(ゴマノハグサ科)

 富山県富山市草島1番地火力発電社宅付近alt.2mに帰化している。 1992年5月1日に石田千佐子氏が採集した。

 

富山市の平地積雪断面測定資料報告 1991・1992年冬

石坂雅昭  富山市科学文化センター

 1990年の12月から1991年の3月にかけて、城南公園(富山市西中野町)で行った積雪の断面観測の結果を報告した。測定は、毎月5のつく日、あるいはそれができない場合は、その近日を観測の日としている。本調査期間中も暖冬傾向で、観測日に雪があることが少なかった。


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