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今月の話題:No.2
岩石にもいろいろなでき方があります。みなさんは、堆積岩、火成岩、変成岩という言葉を耳にしたことがありますか。
岩石は、そのでき方によって大きく上記の三つに分けられます。
レキ岩、サ岩、デイ岩などの堆積岩は、以前は水成岩とも呼ばれました。それは、堆積岩の多くが海の中にたまってできたことと関係しています。海の中にたまる石、砂、泥の多くは、陸上の岩石が風、雨などの作用によって風化されて海まで運ばれてきたものです。堆積岩(地層)を作る作用は、陸部の一部を削り取って海へ運ぶ作用でもあるのです。この作用は、山を低め、海をうめたてていきます。すなわち、それは地球の表面のおうとつをなくすように働き、大地を平らにする作用ともいえます。
この働きは、風や雨によっておこなわれますが、その風や雨を動かすエネルギーは太陽の放射熱です。つまり、太陽エネルギーが形をかえて地表面のおうとつをならす作用をしているといえます。
太陽のエネルギーは大地を平らにしている
地球の誕生いらい、40数億年間、太陽放射は休むことなく大地を平らにする作業をすすめてきました。それにもかかわらず、大地は相変わらず山あり谷ありで、一向に平らになる気配がありません。もうそろそろ平らな地表面になってもよいのではないでしょうか。いまだに立山連峰のようにけわしい山々があるのはなぜでしょう。
じつは、もう一つ、地表面にでこぼこをつくろうという作用が働いているのです。このエネルギーは、主として、地球内部にあると考えられています。そして、その作用によって火成岩や変成岩ができるのです。これはどんなものでしょうか。これについては、またいつかお話ししましょう。■
発行:昭和53年5月