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今月の話題:No.7

赤トンボ

赤トンボ。童謡にも歌われ、たいへんなつかしいひびきがあります。むかしはどこでもたくさんん見られてものです。一時ほとんど見られなくなりましたが、近年再び見られるようになったきました。

さて、赤トンボとひとくちで言いますが、日本には赤とんぼの仲間が20種類もいます。富山県でも12種類います。その中でも一番よく見られ、普通に赤トンボと呼ばれているものはアキアカネという種類です。

アキアカネは平地の水田や湿地で幼虫(ヤゴ)の時代をすごし、6月から7月ごろに親のトンボになります。親になったばかりのトンボはまだ体は赤くなく、黄色っぽい色をしています。

このアキアカネは長い距離を旅行するので知られています。皆さんが夏休みに高い山に登られた時たいへん多くの赤トンボが飛びまわっているのを見られたことがあるでしょう。これが山に登ったアキアカネです。夏の間を高い山ですごしたアキアカネは秋風が吹くころ体も赤くなって平地に下りてきます。

夏の山に登っていく時は親になったものから三々五々群れをつくらずに移動していくのであまり目につきません。しかし秋に平地に下りて来るときには、時に大きな群れをつくって移動し、人をおどろかせることがあります。赤トンボの大発生などとさわがれるのが、このアキアカネの秋の移動なのです。

秋の晴れた日には、オスとメスがキの字型に連なって水辺に来て産卵する様子が見られます。この卵が次の年にはまた赤トンボとなって飛びたちます。毎年・毎年いつまでも赤トンボが見られるといいですね。■

文:根来
発行:昭和53年10月


富山市科学文化センター
作成 樽政 2001.9.24.
最終更新 市川 2001.12.27.
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