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今月の話題:No.35
科学文化センターの2階の自然史展示室に「地球の誕生まで」という大きな絵があります。これは約46億年前に太陽や他の惑星と一緒に地球が生まれた様子を時間を追って示しています。では、この絵をみながら46億年前の世界に思いをはせてみましょう。
タイムトリップ!
-------私たちは地球が生まれる前の宇宙空間にいます。突然まぶしい光が見えてきました。超新星と呼ばれる、星の大爆発です(図1-1,2 図2)。この大爆発の影響を受け、まわりの星間ガスが回転しながら縮み始めます(図1-3,4)。
-------太陽系はその星間ガスの一つから生まれました。星間ガスの中心には大量の物質が集まり、やがて太陽になります。一方、まわりには円盤状に物質が集まっています(図1-4,5)。では、この中に入ってみましょう。
-------こりゃ危ない!半径10kmぐらいの砂粒のかたまり(微惑星)がぶつかってきます。これがぶつかり合い、粉々になったり、大きくなったりしています(図3)。
-------大きくなった微惑星(原始惑星)はまわりのガスも引きつけます。このガスがあるために原始惑星に引きつけられた小さな微惑星は原始惑星にゆっくり衝突します。このようにして原始惑星は大きくなり、地球や火星などの惑星へと進化しました(図1-6,7,8 図4)。■
発行:昭和56年2月