富山市科学文化センター > OnLine図書室 > 今月の話題 > No.285


今月の話題:No.285

展示室科学工作から
しょうゆ入れを使ったフクロウ笛を作ろう

 しょうゆ入れを使ったフクロウ笛は、簡単に作ることができ、しかも、音の高さも簡単に変えられるなど、いろいろな応用ができておもしろい科学工作です。

材料を集めよう

しょうゆ入れ:
大きさはたて 1.5cm、横 1.5cm 、高さ 3.5cm程度のもので、柔らかい材質のものが使いやすいようです。ホームセンターなどで100個まとめて売られている最も安価な製品を使った方が、音が出やすく、音階も出しやすいようです。コンビニの弁当などに入っているものはたいていこちらの方だと思います。
ストロー:
やや細めのもの(直径 5mm程度)1本。必要な長さは5〜10cm程度です。
厚紙:
幅1cm、長さ6cm程度のもの1枚。

音が出るか、ためしてみよう

ふくろう笛  ストローのはしをしょうゆ入れの口に付いているネジの一番上に置き、ストローを(図1)のように少し斜め上にして軽く吹きます。そうするとフクロウの鳴き声のような音が出ます。

 音が出ないときは、原因として、

が考えられます。ストローの角度や位置を少し変えたり、吹く強さを加減して、どうやれば音が大きくなるかを見つけて下さい。

フクロウ笛をつくろう(図2)

  1. 厚紙を、半分ぐらいのところで折り曲げまげる。
  2. 厚紙を、しょうゆ入れの側面にセロテープではり付ける。このとき、厚紙の折り目の位置と、しょうゆ入れの口の所の高さが同じになるようにする。
  3. 厚紙の上にストローを置き、ストローの先端がしょうゆ入れの口のネジの一番上に乗るように置き、音が出るかどうか吹いてみる。
  4. うまく音が出たら、その位置をくずさないようにして、セロテープでストローを厚紙にはり付ける。
  5. ストローを自分の口の大きさに合わせて、適当な長さに切る。

ふくろう笛の作り方

これで出来あがりです。

音を出してみよう

 ストローを静かに吹きます。フクロウの声に似た音が出ます。音階を出したいときは、しょうゆ入れの下の方を親指と人差し指でつまみます。強くつまむとしょうゆ入れの下の方が大きくつぶれて高い音になります。高い音を出すときはちょっと強めに吹いてください。うまく練習するとドからソぐらいまでの音を出すことができます。

 このほかの遊びとして、しょうゆ入れの中に少し水を入れると、小鳥のような高い音が出ます。このときも、しょうゆ入れの下の所をつぶすと、音階を作ることができます。このほか、どんな使い方ができるか、いろいろためしてみて下さい。■

文:朴木 英治
発行:平成13年12月


富山市科学文化センター
作成 市川 2001.12.19.
最終更新 市川 2001.12.27.
Copyright(C)1997-2001 Toyama Science Museum, TOYAMA (JAPAN) All rights reserved