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今月の話題:No.290
わたしたちが毎日あるく ほそうされた道路は いったい何から できているのでしょうか?
図:紙版の今月の話題「道路は何からできている?」(※クリックすると拡大します:970×702)
車に注意して、黒っぽい色をした道路をよーく見てください。石ころと黒いところがありませんか?この黒いものは「アスファルト」です。
さて、「アスファルト」とは何でしょうか?
アスファルトは石油のなかまです。石油にはいろいろなものがまざっています。自動車の燃料となるガソリン、ストーブの燃料となる灯油、プラスチックやナイロンのもとになるナフサ、そして道路をおおうアスファルトです。
石油がどうやってできたのかは、まだよく分かっていませんが、大昔の小さな生き物が、地下ふかくに閉じこめられて、石油になったと考えられています。
白い道路もあります。それはコンクリートからできています。コンクリートは石ころや砂、そしてセメントをまぜてつくります。
では「セメント」とは何でしょうか?
セメントの大部分はセッカイ岩という岩石からできています。セメントは、このセッカイ岩にねん土やセッコウをまぜてつくります。セッカイ岩は大昔の貝がらやサンゴなどの生き物が海の底にたまってできたものです。
実はわたしたちが毎日歩く道路は、大昔の生き物が姿を変えたものだったのです!
発行:平成14年5月