日食

どのようなときに、日食が見られるか

日食とは、太陽の前を月が通り、太陽を隠す現象です。
地球から見た太陽の通り道を「黄道」といい、地球から見た月の通り道を「白道」といいます。黄道と白道が一致していれば、新月のたびに日食となるはずですが、実際はずれているので、新月のたびに日食とはなりません。日食が起こる可能性があるのは、黄道と白道が交わる点 付近となります。(地球の軌道面と月の軌道面が5.1°傾いていることによります。)。
月の影の一部が地球上のどこかに掛かれば、その場所で日食が見られます。大まかな計算をすると、地球のどこかで日食が起こる条件は、黄道と白道が交わる点の前後計約34日間に 太陽がいる間に新月となることです。

皆既日食と金環日食

地球から見ると、月と太陽はほとんど同じ大きさに見えますが、月と地球の距離は36万kmから40万kmまで変化するので、 月までの距離が遠いと、月が小さくなり、太陽を隠しきれず金環日食になります。 距離が近いと、月が大きくなり、太陽すべ てを隠す皆既日食になります。
潜月が地球から遠い 月の影が地上まで 届かず月が太陽を隠し切れない
月が地球に近い 月の影が地上まで 届き影になったところでは月が 太陽をすっぽり覆い隠す
1987年 沖縄金環日食
月が太陽の輝いている部分を隠しきれずに、月の周りに輪のように太陽が見えている。
1983年 インドネシア皆既日食
月が太陽の輝いている部分を隠し、普段は強い光にさえぎられて見えないコロナが真珠色に見える。

20世紀中に、日本国内でみられた皆既日食・金環日食についてはこちら
1963年7月に北海道でみられた皆既日食については、こちら(カラー画像あり)
21世紀中に、日本国内でみられる皆既日食・金環日食についてはこちら

最近の富山での部分日食時の天候
日時 時刻 天候
1990年7月22日 午後
1992年12月24日
1995年10月24日 午後 曇:一瞬見える
1997年3月9日 午前 曇:雲間に見える
2002年6月11日 曇:一瞬見える
2004年10月14日 午前
2007年3月19日 午前 曇:雲間に見える
2009年7月22日 午前 薄雲があるがよく見える
2010年1月15日 夕方
2012年5月21日
2016年3月9日 午前 雨(観察できず)
2019年1月6日 午前 薄雲があるがよく見える
2019年12月26日 夕方 曇(観察できず)
2020年6月21日 夕方
2004年10月14日の日食観測会の写真
2007年3月19日の日食の写真
今後富山で見られる日食(2030年まで)
日時 時刻 備考
2030年6月1日 夕方 北海道で金環日食
2035年9月2日に、富山県内でみられる皆既日食についてはこちら
2041年10月25日に、富山県内でみられる金環日食についてはこちら

日食の状況については、 NASA Eclipse Web Site (英語)を参考にしました。
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