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天宮一号(2011年10月7日)


 
当天文台の1m望遠鏡で撮影した天宮一号



地平線から17:11北西
一番高く17:14北東(仰角86度):撮影はここまで
地平線へ17:17南東


 中国が打ち上げに成功した初の宇宙ステーション実験機「天宮一号」を撮影しました。2枚の太陽電池パネルを羽根のように広げて、空を通過していく様子を確認することができました。

 中国は独自の宇宙ステーション「天宮」計画を行っています。このモジュールは、計画を進めるにあたって必要な実験を行うためのもので、今後「神舟」宇宙船で宇宙飛行士も行く予定とのことです(中国初の有人宇宙飛行を行った「神舟五号」の撮影映像はこちらをどうぞ)。2011年9月29日に長征2号FT1ロケットで打ち上げられ、本体の長さは10m程度、重さは8トン程度です。

 今回、ほぼ天文台の上空を通過してきましたが、まだ日の入り前であったため空は明るく、目では見えませんでした。それでも望遠鏡では見えると考えられたため向けてみました。まだモジュールは一つ目であるためそれほど明るくないことから、仰角が高くなってから見えるようになり、40秒間ほど姿を見ることができました。

 動画はカメラの設置場所の関係から左右反転の像となっています。

動画(1271KB)(左右反転像です)

このときの軌道データ(TLE)

Tiangong1
1 37820U 11053A   11280.09639146  .00069674  00000-0  42940-3 0   300
2 37820 042.7850 151.4293 0010257 092.8616 063.4361 15.76180446  1196



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