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2018年7月の星空


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 7月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は7月上旬の夜9時ごろ、7月下旬の夜8時ごろの星空です。

 木星や土星の位置は上旬ごろのものです。

 印刷用はこちら(PDF)をご覧ください。

 富山市天文台の天体観察会は、毎週水〜土曜日の夜7時半〜9時半です。
 美しい星々を見に、富山市天文台へぜひお越し下さい。


今夜は晴れるといいですね!

2018年7月の月

下弦6日
新月13日
上弦20日
満月28日


2018年6月の
星空

七夕の星

5惑星を見よう

惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2018年8月の
星空





七夕の星


 7月7日は七夕ですね。

 おりひめ星こと座ベガです。七夕の夜9時頃、ベガは東の空の高いところに見られます。ひこ星わし座アルタイルです。七夕の夜9時頃、アルタイルは東南東の空の低いところに見られます。
 梅雨の晴れ間をぬって、おりひめ星とひこ星をさがしてみませんか。

七夕






5惑星を見よう


 7月中旬は、水星金星火星木星土星の5惑星が一度に見られるチャンスです。
 この機会に望遠鏡で、5惑星を見くらべてみてください。

5惑星






惑星

 水星


 水星は6月21日〜7月16日まで19時30分の高度が10度を超えて、夕方の西の空に大変見やすくなります。  
 天文台では4日(水)〜7日(土)、11日(水)〜14日(土)の19時30分頃まで、1m望遠鏡で水星を見ていただけます。
 肉眼でも、ぜひ見つけてみてくださいね。


 金星


 7月の金星は宵の明星として、夕方の西の空に見えます。
 日没が1年でもっとも遅くなるころですので、20時をすぎても西の低い空に金星を見ることができます。



 火星

火星
 7月の火星はやぎ座のあたりにいて、下旬には東の空に21時ごろから見えてきます。
 今年の火星は、15年ぶりの大接近なので、火星の模様も見やすくなります。
 どうぞこの機会に、天文台においで下さい。

 木星

木星
 7月の木星はてんびん座のあたりにいて、 南西の空に見えます。
 望遠鏡でみると、木星にはきれいなしま模様が見えます。
 また木星のまわりに「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」の4つの「ガリレオ衛星」が見られます。



 土星

土星
 7月の土星はいて座のあたりにいて、南東の空にみえます。
 また土星のまわりには、「タイタン」をはじめとする衛星(月)もみられます。
 


 7月は、富山市天文台の星空観察会で、水星、金星、木星、土星を1m望遠鏡で見ることができます。  
 星空観察会は毎週水〜土曜日の19:30〜21:30です。ぜひ天文台にお越しください。





星座

 おおぐま座


 北西の空高くに見える7つの星「北斗七星」が目印の星座です。
 北斗七星から、北の目印「北極星」を探すことができます。


 うしかい座


 南西の空に見えるオレンジ色の0等星「アークトゥルス」が目印の星座です。
 うしかい座は、幅の広いネクタイのような形をしています。これが「のし」の形に似ていることから、日本ではのし星と呼ばれました。



 おとめ座


 南西の空に見える白い1等星「スピカ」が目印の星座です。
 おとめ座も、星占いに出てくる星座として知られています。

 北斗七星の「ひしゃく」の柄から、アークトゥルス、スピカと続く曲線が春の大曲線です。
 

 てんびん座


 南の空に3つの3等星が「>」の形に並んでいるのが目印の星座です。
 てんびん座も、星占いに出てくる星座として知られています。



 こと座


 東の空に見える青白い0等星「ベガ」が目印の星座です。ベガは七夕のおりひめ星にあたります。




 わし座


 南東の空、天の川をはさんで、こと座のベガと反対側にある白い1等星「アルタイル」が目印です。この星が七夕のひこ星にあたります。



 さそり座


 南の空に見える大きなSの字と、赤い1等星「アンタレス」が目印の星座です。
 さそり座も、星占いに出てくる星座として知られています。
 Sの字の星の並びが釣り針の形に似ているので、日本では魚釣り星と呼ばれました。



 ヘルクレス座


 頭の真上近くの、ヘルクレスの頭文字、Hの形が目印の星座です。
 ヘルクレスは、たくさんの武勇伝をもった、ギリシャ神話の有名な英雄です。







明るい星

 アークトゥルス


 南西の空に見えるオレンジ色の星です。
 この星はうしかい座の星で、明るさは0.0等です。
 アークトゥルスとはクマの番人という意味です。
 日本では、麦を刈り入れるころに夕方空高く見えることから、麦星と呼ばれました。
 地球からの距離は約37光年です。


 スピカ


 南西の空に見える白い星です。
 この星はおとめ座の星で、明るさは1.0等です。
 スピカとは麦の穂という意味です。
 日本では真珠星と呼ばれました。
 地球からの距離は約250光年です。


 ベガ


 東の空に見える青白い星です。
 この星はこと座の星で、明るさは0.0等です。
 ベガは七夕のおりひめ星として知られています。
 地球からの距離は約25光年です。


 アルタイル


 東の空に見える白い星です。
 この星はわし座の星で、明るさは0.8等です。
 アルタイルとは飛ぶワシという意味です。
 アルタイルは七夕のひこ星にあたります。
 地球からの距離は約16.7光年です。


 アンタレス


 南の空に見える赤い星です。
 この星はさそり座の星で、明るさは1.0等です。
 アンタレスとは火星の敵という意味です。
 たいへん大きな星で、直径が太陽の約700倍もあります。
 地球からの距離は約550光年です。





星雲・星団

  M3


 M3は、りょうけん座にある球状星団です。
 球形にたくさんの星が集まって見えるため球状星団と呼ばれています。
 地球からの距離は、約45,000光年です。


 M13


 M13は、ヘルクレス座にある球状星団です。
 明るさが6等ぐらいなので双眼鏡でも見付けることができます。
 地球からの距離は、約22,000光年です。


 M57


 M57は、こと座にある惑星状星雲です。
 指輪のような形をしているので、リング星雲とも呼ばれます。
 まんなかにある星からでたガスが光って見えます。
 地球からの距離は約2150光年です。





二重星

 コル・カロリ(りょうけん座α星)


 この星はりょうけん座にあります。
 望遠鏡で見ると、白色の3等星紫色の6等星がよりそって見えます。
 地球からの距離は、約115光年です。


 ダブル・ダブル・スター(こと座ε星)


 この星はこと座のベガのそばにあります。
 双眼鏡では二つの星に見えますが、大きな望遠鏡で見るとそれぞれがさらに二つにわかれて見えます。
 このような星を四重星といいます。


 アルビレオ(はくちょう座β星)


 はくちょう座のくちばしにあたる美しい二重星です。
 オレンジ色の3等星青色の5等星がならんで見えます。
 地球からの距離は約430光年です。



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作成 1997
最終更新日 2017-11-11
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