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2019年1月の星空


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 1月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は1月上旬の夜9時ごろ、1月下旬の夜8時ごろの星空です。

 印刷用はこちら(PDF)をご覧ください。


今夜は晴れるといいですね!

2019年1月の月

新月6日
上弦14日
満月21日
下弦28日


2018年12月
の星空

部分日食を
みよう!

惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2019年2月の
星空








部分日食をみよう!

 2019年の年明け早々の1月6日に全国で部分日食が見られます。

 日曜日の午前中なので、ぜひ家族みんなでご覧ください。
 ただし、太陽を直接見ることは危険です。日食の安全な観察方法はこちらをご覧ください。

 また、日食についてはこちらをご覧ください。





拡大図(別ウィンドウで開きます)
  富山での部分日食の見え方
星空観察会「部分日食を見よう」

 1月6日(日) 9:00〜11:30
 城南公園

(富山市天文台は臨時休館中のため、科学博物館前にて行います。)
 (入館料・申込み不要、雨天曇天の場合でも日食にまつわるさまざまな話を紹介します。)

 富山で3年ぶりに見られる部分日食を観察します。
 防寒の上、お越しください。







惑星

 火星

火星
 1月の火星はうお座のあたりにいて、夕方の西南西の空に見えます。


 天王星

天王星
 1月の天王星はうお座にいて、南西の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 

 





星座

 オリオン座


 南東の空に見える、鼓(つづみ)の形が目印の星座です。
 鼓の左上の赤く明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白く明るい星が「リゲル」です。
 真ん中にある三ツ星の下に、雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。
 オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。


 おうし座


 天頂付近に見える、オレンジ色の1等星「アルデバラン」が目印の星座です。
 アルデバランの周りをよく見ると、小さな星がアルファベットのVの字の形に並んでいます。これは、「ヒアデス星団」という散開星団です。
 また、アルデバランよりもさらに高いところに、いくつかの星が集まっているのが見えます。これが「すばる」です。
 おうし座は、星占いに出てくる星座として知られています。


 ふたご座


 東の空に並んで見える黄色の1等星「ポルックス」と白色の2等星「カストル」が目印の星座です。
 ふたご座も、星占いに出てくる星座として知られています。




 ぎょしゃ座


 天頂付近に見える黄色い1等星「カペラ」が目印の星座です。
 このカペラを含めた5つの星が、将棋の駒のような形に並んでいます。




 おおいぬ座


 南東の空低くに見える青白い1等星「シリウス」が目印の星座です。
 シリウスは、地球から見える恒星で一番明るい星で、町の中でも見ることができます。




 こいぬ座


 東の空に見える黄色い1等星「プロキオン」が目印の星座です。
 プロキオンの他に目立った星がほとんどない、小さな星座です。








明るい星

 シリウス


 南東の空低くに見える青白い星です。
 この星はおおいぬ座の星で、明るさは-1.5等、地球から見える恒星の中で一番明るい星です。
 シリウスとは、『焼き焦がすもの』という意味です。
 地球からの距離は約8.6光年と、地球にかなり近いところにある星です。


 プロキオン


 南東の空に見える黄色い星です。
 この星はこいぬ座の星で、明るさは0.4等です。
 プロキオンとは、『犬の前に』という意味で、おおいぬ座のシリウスに先駆けて、東の空から昇ってきます。
 地球からの距離は約11.5光年です。


 ポルックス


 東の空に見える黄色い星です。
 この星はふたご座の星で、明るさは1.1等です。
 ポルックスとは、ギリシャ神話に出てくる、仲良しの双子の兄弟の弟の名前です。
 地球からの距離は約34光年です。
 すぐとなりには白い星カストル(双子の兄の名前)が並び、昔の日本では、二つの星をあわせて「夫婦星」とも呼んでいました。


 カペラ


 天頂付近に見える黄色い星です。
 この星はぎょしゃ座の星で、明るさは0.1等です。
 カペラとは、『かわいい子ヤギ』という意味です。
 地球からの距離は約43光年です。


 アルデバラン


 天頂付近に見えるオレンジ色の星です。
 この星はおうし座の星で、明るさは0.9等です。
 アルデバランとは、『後に続くもの』という意味で、その名のとおり、「すばる」の後に続いて、東の空から昇ってきます。
 地球からの距離は約67光年です。


 ベテルギウス


 南東の空に見える赤い星です。
 この星は、オリオン座の星で、明るさが0.0等から1.3等まで変化する変光星です。
 ベテルギウスとは、『巨人のわきの下』という意味で、その名のとおり、オリオンのわきの下のところにあります。
 地球からの距離は約640光年です。


 リゲル


 南の空に見える白い星です。
 この星もオリオン座の星で、明るさは0.1等です。
 リゲルとは、『巨人の左足』という意味で、オリオンの左足のところにあります。
 地球からの距離は約850光年です。

 日本では、赤いベテルギウスと白いリゲルを源平合戦の赤旗と白旗に見立てて、ベテルギウスを「平家星」、リゲルを「源氏星」と呼んでいました。


 シリウスとプロキオン、ベテルギウスをつなぐと「冬の大三角」になります。
 また、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルをつないでできる大きな六角形が「冬のダイヤモンド」です。






星雲・星団

 二重星団(h-χ/エイチ・カイ)

h-χ
 二重星団(h-χ)は、ペルセウス座にある、二つ並んだ散開星団です。
 空が暗いところでは、肉眼でも見ることができます。
 また、小望遠鏡を使うと、白い星黄色い星がたくさん集まった、二つの星の集団を楽しむことができます。
 地球からの距離は約7330光年です。


 すばる(M45/プレアデス星団)

すばる
 すばる(M45)は、おうし座にある散開星団です。
 肉眼では5〜6個の星が、羽子板の形に集まって見えます。
 また、小望遠鏡を使うと、約130個もの青白い星が集まっているのが見えます。
 地球からの距離は約410光年です。


 M42(オリオン大星雲)

M42
 M42(オリオン大星雲)は、オリオン座にある明るい星雲で、肉眼でも見ることができます。
 望遠鏡で見ると、「トラペジウム」と呼ばれる四重星が見えます。このトラペジウムは、オリオン大星雲の中で生まれたばかりの星たちです。
 地球からの距離は約1300光年です。


 M37

M37
 M37は、ぎょしゃ座にある散開星団です。
 約150個もの星たちが集まって見えます。
 地球からの距離は約4720光年です。





二重星

 アルマク(アンドロメダ座γ星)


 アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。
 望遠鏡で見ると、オレンジ色の2等星黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。
 地球からの距離は約390光年です。


 カストル(ふたご座α星)


 ふたご座の二つ並んだ明るい星のうち、少し暗い方の星がカストルです。
 望遠鏡で見ると、1.9等と2.9等の二つの白い星がぴったりと寄り添って見えます。
 カストルをくわしく観察すると、二つの星が、それぞれ二つの星からなることが分かります。
 実はカストルは、さらにもう一組の二つの星が、その周りを回っている、「六重連星」です。
 地球からの距離は約51光年です。



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作成 1997
最終更新日 2019-01-30
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