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2018年12月の星空


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 12月の夜に見える星座や天体を紹介します。

 右の図は12月上旬の夜9時ごろ、12月下旬の夜8時ごろの星空です。

 火星の位置は上旬ごろのものです。

 印刷用はこちら(PDF)をご覧ください。


今夜は晴れるといいですね!

2018年12月の月

新月7日
上弦15日
満月23日
下弦29日


2018年11月
の星空

流れ星を
見てみよう!

彗星を
さがそう!

惑星

星座

明るい星

星雲・星団

二重星

2019年1月
の星空





流れ星を見てみよう!

 ふたご座流星群

ふたご座流星群写真  毎年12月12日〜14日の夜は、ふたご座流星群が見られます。

 なるべく空の暗いところへ行き、夜8時以降、北東から天頂付近を中心に空を見上げてみましょう。
 うまくいけば、一時間に40〜50個ほどの流れ星が見られるでしょう。街灯など明るいものを直接見ないようにするのがポイントです。
 おすすめなのが12日夜〜14日の夜明け前です。しっかりと防寒対策をしましょう。







拡大図(別ウィンドウで開きます)
  12月14日 夜9時ごろの東の空の様子
  ★のあたりを中心に流れ星が流れます。
星空観察会「ふたご座流星群」

 12月14日(金) 18:00〜20:00
 城南公園

(富山市天文台は臨時休館中のため、科学博物館前にて行います。)
 (入館料・申込み不要、雨天曇天の場合でも流星にまつわるさまざまな話を紹介します。)

 最盛期には1時間に数十個の流星が見られるふたご座流星群を観察します。
 防寒の上、お越しください。







彗星をさがそう!

 ウィルタネン彗星



拡大図(別ウィンドウで開きます)
  
 ウィルタネン彗星が12月16日に地球に最接近します。

 そのため空の暗いところへ行くと、目で見えるくらいになると言われています。
 またこのころは、彗星がすばるのそばにいるので、あわせて双眼鏡で観察してみてください。

また、彗星についてはこちらをご覧ください。







惑星

 火星

火星
 12月の火星はみずがめ座のあたりにいて、南西の空に見えています。


 天王星

天王星
 12月の天王星はうお座にいて、南の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 


 海王星

海王星
 12月の海王星はみずがめ座にいて、南西の空にいますが、肉眼では見ることができません。
 





星座

 ペガスス座


 西の空高くに見える大きな四辺形が目印の星座です。
 この四辺形は秋の四辺形とも呼ばれ、秋の星座をさがす目印になります。


 カシオペヤ座


 北の空に見えるMの形が目印の星座です。
 このMの形から北極星を探すことができます。
 日本では、この星座の形を山にみたててやまがた星とよんだり、舟のいかりにみたてていかり星と呼んでいました。



 アンドロメダ座


 天頂付近に見える、秋の四辺形の北東の一角から並ぶ3つの星が目印の星座です。
 アンドロメダは、ギリシャ神話に出てくるカシオペヤ王妃の娘です。




 ペルセウス座


 東の空に、いくつかの星が弓なりに並んで見える星座です。
 ペルセウス座にある、二つの散開星団がぴったりと寄り添った「二重星団」は、空の暗いところでは肉眼でも見ることができます。




 ぎょしゃ座


 北東の空に見える黄色い1等星「カペラ」が目印の星座です。
 このカペラを含めた5つの星が将棋の駒のような形に並んでいます。



 おうし座


 東の空に見えるオレンジ色の1等星「アルデバラン」が目印の星座です。
 アルデバランのまわりをよく見ると、小さな星がアルファベットのVの字の形に並んでいます。これは、「ヒアデス星団」という散開星団です。
 また、アルデバランよりもさらに高いところに、いくつかの星が集まっているのが見えます。これが「すばる」です。



 オリオン座


 南東の空に見える鼓(つづみ)の形が目印の星座です。
 鼓の左上の赤くて明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白くあかるい星が「リゲル」です。
 真ん中にある三ツ星の下に雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。
 オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。








明るい星

 アルデバラン


 東の空に見える赤い星です。
 この星はおうし座の星で、明るさは0.9等です。
 アルデバランとは後に続くものという意味で、その名のとおり、すばるの後に続いて、東の空から昇ってきます。
 地球からの距離は約67光年です。


 カペラ


 北東の空に見える黄色い星です。
 この星はぎょしゃ座の星で、明るさは0.1等です。
 カペラとはかわいいメスやぎという意味です。
 地球からの距離は約43光年です。


 ベテルギウス


 東の空低くに見える赤い星です。
 この星はオリオン座の星で、明るさが0.0等から1.3等まで変化する変光星です。
 ベテルギウスとは巨人のわきの下という意味で、その名のとおり、オリオンのわきの下のところにあります。
 地球からの距離は約640光年です。


 リゲル


 南東の空低くに見える白い星です。
 この星もオリオン座の星で、明るさは0.1等です。
 ベテルギウスとは巨人の左足という意味で、オリオンの左足のところにあります。
 地球からの距離は約850光年です。

 日本では、赤いベテルギウスと白いリゲルを源平合戦の赤旗と白旗に見立てて、ベテルギウスを平家星、リゲルを源氏星と呼んでいました。






星雲・星団

 M31(アンドロメダ銀河)


 M31は、アンドロメダ座にある銀河です。
 私たちの地球のある銀河系のおとなりの銀河です。
 空が暗いところでは、肉眼でもぼんやりと見ることができます。
 地球からの距離は約230万光年です。


 二重星団(h-χ/エイチ・カイ)


 二重星団(h-χ)は、ペルセウス座にある、二つならんだ散開星団です。
 空が暗いところでは、肉眼でも見ることができます。
 また、小望遠鏡を使うと、白い星黄色い星がたくさん集まった、二つの星の集団を楽しむことができます。
 地球からの距離は約7330光年です。


 すばる(M45/プレアデス星団)


 すばる(M45)は、おうし座にある散開星団です。
 肉眼では5〜6個の星が羽子板の形に集まって見えます。
 また、小望遠鏡を使うと、青白い星がたくさん集まっているのが見えます。
 地球からの距離は約410光年です。


 M42(オリオン大星雲)


 M42(オリオン大星雲)は、オリオン座にあるあかるい散光星雲で、肉眼でも見ることができます。
 望遠鏡でみると、トラペジウムと呼ばれる四重星が見えます。このトラペジウムは、オリオン大星雲の中で生まれたばかりの星たちです。
 地球からの距離は約1300光年です。





二重星

 アルマク(アンドロメダ座γ星)


 アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。
 望遠鏡でみると、オレンジ色の2等星黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。
 地球からの距離は約390光年です。



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作成 1997
最終更新日 2018-10-12
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