七夕には、笹竹に色とりどりの短冊や吹き流しをつけた竹飾りを飾ります。富山市天文台では、三大七夕のひとつ、仙台七夕の竹飾りを飾りました。富山県内では高岡の七夕が有名ですが、高岡と仙台とでは七夕飾りの雰囲気はだいぶ違いますね。今回は、仙台七夕の飾りを作ってみましょう。
仙台七夕の歴史
仙台七夕は、昔から仙台名物といわれてきました。江戸時代には、伊達政宗公も豊作と技芸上達を祈り推奨したと言われています。明治時代、七夕は新暦の7月7日になり、東北地方ではひとつき遅れの8月7日に行われるようになりました。しかし、大正にはだんだん規模が小さくなっていき、仙台七夕はすっかり衰退してしまいました。昭和3年、景気回復のため開催された東北産業博覧会の記念行事として、仙台七夕が復活。それ以来、七夕の時期には町中に色とりどりの大きな竹飾りが飾られるようになり、仙台名物の名が高まっていきました。その後、第二次世界大戦のため仙台七夕は再び衰退しましたが、戦争が終わった翌年、昭和21年に復興。焼け跡に52本の竹飾りが飾られたのです。翌22年には、昭和天皇ご来県にあわせ、通りに五千本もの竹飾りが飾られました。昭和46年からは動く七夕(パレード)も始まり、仙台七夕はいっそう華やかなものとなっています。
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1.短冊 早朝、サトイモの葉にたまった朝露を集めて墨をすり、色紙の短冊に詩歌を書きます。学問や書道の上達を願います。 |
2.吹き流し 織姫の織り糸のかたちをあらわし、飾り付けの主役となっています。長寿を願います。 |
3.千羽鶴 家の長老の年の数だけ折ります。家族の長寿を願います。 |
4.紙衣 もともとは布の着物でした。病気や災害の身代わりとします。また、裁縫や手芸の上達を願います。竹飾りの一番上に吊す習慣があります。 |
5.巾着 昔の財布を形作ります。商売繁盛や富貴を願い、節約や貯蓄の心を養います。 |
6.投網 魚を捕る網のかたちをあらわします。豊漁や豊作を願います。 |
7.くずかご 7つの飾りを作り終わったあとに出た紙くずを集めてくずかごの中に入れます。倹約と清潔の心を養います。 |