岩石の部屋
増渕 佳子 (ますぶち よしこ) |
岩石 分野担当学芸員
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博物館でしていること
県内外の火山岩石学的研究
県内の川の石ころ調査 →活動日誌
博物館のボランティアの皆さんと一緒に、市内の河川の石ころ調査と図鑑・教材作成を行いました。2010~2012年は常願寺川、2013~2016年は常願寺川の調査を行い、その成果を図鑑風にまとめて発行しました。
神通川の石ころ図鑑(収蔵資料目録第30号「神通川の石」)
常願寺川の石ころ図鑑(収蔵資料目録第26号「常願寺川の石」)
県内外の岩石、鉱物、砂、土を集め、整理・保管しています。
砂
国内外の砂を収集しています。2024年現在、国内の海岸の砂を中心とした約500のサンプルを収蔵し、顕微鏡写真を画像ライブラリで公開しています。土
「富山市の身近な自然調査」で、2013~2016年にかけて市民の皆さんと一緒に市内の土の色を調べました。全体として黄~黃赤系の色が多く、特に黄褐色や暗灰黄色の土が多く見られました。
特別展
「タテヤーモ火山局」(R1.7.13–R1.9.8)
「地球の結晶~北川隆司鉱物コレクション~」(H27.7.18–H.27.9.6)
ロビー展
「能登半島地震 あの日、私たちの周りで起きたこと」(R6.12.14–R7.1.19)
「能登半島地震 被害調査プロジェクト」(R6.2.17–3.31)
「12ヶ月の誕生石」(R4.2.5–4.3)
「水に浮かぶ変な石 軽石がやってきた!」(R3.11.20–R4.1.30)
「おっきくして見る砂の世界」(R3.5.29–7.11, R5.2.18–4.2)
「切手・博物画に見る鉱物の世界」(H27.7.18–9.6)
「神岡鉱山 −美しい鉱物の世界へようこそ−」(H25.9.21–12.1)
「天然記念物 玉滴石のヒミツ」(H25.6.22–7.21)
「水晶とそのなかま」(H24.4.9–4.30)
「日本最古の砂粒ジルコン―日本列島はどこからきたか?―」(H22.12.18-H23.1.30)
とやまの自然探検(野外行事)
「常願寺川の石ころ観察会」「神通川の石ころ観察会」「ヒスイ海岸の石ころ観察会」
科学教室(室内行事)
「ピカピカ泥だんごを作ろう」「土でクレヨンを作ろう」「ドキドキ火山噴火実験」など
講演
射水市新湊博物館記念講演会「ヒスイの科学とその魅力」(H24.7.29)
日本地球化学会市民講演会 地球化学者の仕事 宇宙と地球の謎を解くプロフェッショナル「立山地獄谷の硫黄溶岩形成の謎を解く(H26.9.20) など
H29.3:富山市科学博物館収蔵資料目録第30号「神通川の石」
H25.3:富山市科学博物館収蔵資料目録第26号「常願寺川の石」
研究活動
※ファーストのみ
*査読有り
増渕佳子・中野 俊(2023)立山山麓[与四兵衛山]の安山岩溶岩の岩石学的特徴と対比.富山市科学博物館研究報告, 47, 35–40
増渕佳子(2023)富山湾における福徳岡ノ場2021年噴火の軽石の漂着状況.富山市科学博物館研究報告, 47, 91–93
増渕佳子(2020)実体顕微鏡による砂の観察のための固定試料作製法.富山市科学博物館研究報告,44,63–68
増渕佳子(2020)特別展「タテヤーモ火山局」開催結果報告とアンケートから見た展示効果.富山市科学博物館研究報告,44,109–116
増渕佳子(2019)火山に関するアンケート結果報告.富山市科学博物館研究報告,43,137–144
*増渕佳子・石崎泰男・白井智仁・松本亜希子・宮坂瑞穂・中川光弘(2016)岩石学的にみた沼沢火山におけるマグマ溜りの長期的進化とカルデラ形成噴火の準備過程,地質学雑誌,122,533–550
増渕佳子(2016)特別展「地球の結晶~北川隆司鉱物コレクション~」における展示の工夫.富山市科学博物館研究報告,40,79–86
増渕佳子(2013)富山県立山地獄谷で2010年5月に発生した硫黄溶岩の記載岩石学的特徴.富山市科学博物館研究報告,36,1–10
増渕佳子(2012)急流河川常願寺川の河床礫の特徴:特に常願寺川扇状地内において.富山市科学博物館研究報告,35,1–7
*増渕佳子・石崎泰男(2011)噴出物の構成物組成と本質物質の全岩及び鉱物組成から見た沼沢火山のBC3400 カルデラ形成噴火(沼沢湖噴火)のマグマ供給系.地質学雑誌,117,357–376 *2012年度日本地質学会研究奨励賞受賞
*Yasuo ISHIZAKI, Yoshiko MASUBUCHI, Yasuhiro AONO (2009)Two types of dacitic pumices from the caldera-forming eruption of Numazawa Volcano, NE Japan . J. Mineral. Petrol. Sci., 104, 356–373
増渕佳子・石崎泰男(2008)沼沢火山のBC3400年カルデラ形成噴火(沼沢湖噴火)のマグマ溜り.月刊地球,号外 No.60,176–186
※ファーストのみ
増渕佳子(2016)特別展「地球の結晶~北川隆司鉱物コレクション~」における展示の工夫.全国科学博物館協議会第23回研究発表大会ポスター発表
増渕 佳子ほか(2014)沼沢火山におけるマグマ供給系の長期的進化(2).日本地質学会第121年学術大会(鹿児島大会)ポスター発表
増渕 佳子ほか(2013)沼沢火山におけるマグマ供給系の長期的進化.日本火山学会2013年度秋季大会口頭発表
増渕 佳子(2012)立山地獄谷で2010年5月に形成された硫黄溶岩の産状と岩石学的特徴.日本火山学会2012年度秋季大会ポスター発表
増渕 佳子・石崎 泰男(2012)沼沢火山BC3400沼沢湖噴火で噴出した4種類の本質軽石:カルデラ形成噴火を起こしたデイサイト質マグマ溜り内部の不均質性.日本地質学会第119年学術大会(大阪大会)ポスター発表
増渕佳子・石崎泰男(2010)沼沢火山BC3400年カルデラ形成噴火のマグマ供給系-岩石組織・全岩および鉱物化学組成からの考察-.日本地質学会第117年学術大会(富山大会)ポスター発表
増渕 佳子・石崎 泰男(2008)沼沢火山BC3400年カルデラ形成噴火(沼沢湖噴火)の推移.日本火山学会2008年度秋季大会ポスター発表
増渕 佳子・石崎 泰男(2008)沼沢火山のBC3400年カルデラ形成噴火(沼沢湖噴火)のマグマ溜り(その2).日本地質学会第115 年学術大会(秋田大会)ポスター発表 *優秀ポスター賞受賞
増渕 佳子・石崎 泰男(2008)沼沢火山のBC3400年カルデラ形成噴火(沼沢湖噴火)のマグマ溜り.日本地球惑星科学連合2008年大会ポスター発表
増渕 佳子・石崎 泰男(2007)構成物組成の時間変化から見た沼沢湖噴火(BC3400年)の推移.日本地球惑星科学連合2007年大会ポスター発表
平成26年度笹川科学研究助成(代表:増渕佳子)
>大規模火砕噴火を引き起こす珪長質マグマ溜りの成因とマグマ供給系の長期的進化-福島県沼沢火山の岩石学的研究から-
平成24年度深田研究助成(代表:増渕佳子)
>岩石学的手法によるカルデラ形成噴火のマグマ溜りの内部構造と噴火開始条件の解明:沼沢湖噴火(BC3400)を例に
平成23年度富山県美術館・博物館研究補助(代表:増渕佳子)
>立山地獄谷で平成22年5月に発生した硫黄溶岩流の記載岩石学的研究