富山市科学博物館 > ジュニア科学賞・とやま > 第23回[令和7年度]

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第23回「ジュニア科学賞・とやま」授賞式
(2026年2月16日 富山市科学博物館にて)

小学校2年生の時に大好きな小松菜の栽培をはじめてから、虫食いがなく、大きく成長する「最強の小松菜」を作ることを目指して研究を続けている。栽培研究から得た知識や技術を基に人工授粉にも挑戦し、遺伝子の不思議さへと探究心を広げている。
肥料作りや防虫対策の研究を粘り強く続け、さらに高学年からはアブラナ科の人工授粉を始めて、葉は小松菜、根は蕪になる野菜を作り出そうと新たな研究に乗り出している。人工授粉が上手くいかなかった時に種苗会社へ取材して成功へと繋げた行動力や、何百もの小さな花のつぼみに地道に人工授粉を行った努力は大変素晴らしい。これからも向上心を大切にして、理想を実現する努力を続けてほしい。
小学校1年生の時、自分で育てたアサガオの花で色水を作り、植物の色素に興味をもった。それから7年間、色素の性質や特徴を明らかにするため実験や観察を続け、320個に及ぶ色水試料を作成した。色水の不思議を解き明かす強い熱意をもつ努力家。
研究の結果を踏まえて植物の種類を増やし、観察時間をより長くして研究を深めていることから、植物色素に対する強い探究心が感じられる。今年は色素の退色をテーマに、温度、日光に当てる時間、pH、色水に加える物質について実験を行い、退色しにくい条件を明らかにした。これも、多数の試料を作成し、観察と考察を繰り返した粘り強い努力があってこそである。今後も好奇心を大切にして、不思議に思ったことを深く追究する研究者を目指してほしい。
幼い頃から虫が大好き。トンボを捕まえた時、はねの中に小さな三角形や四角形など、いくつもの種類の図形があることに気づいた。それから8年間、トンボのはねの中の図形とその数に着目し、データ取得と分析方法の改良もしながら、独創的な研究を続けている。
小学生の時には、はねの中にある何百もの図形を粘り強く数え、トンボの飛ぶ速度を工夫して測り、はねの中の図形の割合と飛ぶ速さが関係することを明らかにした。中学からは、はねの画像から図形の数をカウントするプログラムを開発し、よりデータ分析を向上させた。強い探究心をもち、柔軟な発想で研究に取り組む姿勢が高く評価できる。今後も生物学と数学を融合させた研究を深めて、数理生物学者を目指してほしい。