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第23回[令和7年度]

  推薦要項 受賞者紹介 賞の趣旨 受賞者の選考について 受賞者のことば  

第23回「ジュニア科学賞・とやま」受賞者のことば

授賞式において受賞者にスピーチいただいた内容を紹介します。

 

吉野 莉依

よしの りい
立山町立立山中央小学校6年

 私は自由研究をしている時、いつも心の中で思っている事があります。

 それは――「小松菜、ありがとう!」です。

 私が小松菜の研究を始めたのは、2年生の頃、お母さんが小松菜を育てているのを見て、「私も育ててみたい」と思ったのがきっかけです。当時は分からないことだらけで、ほんの小さな疑問から研究が始まりました。でも、その疑問を調べていくと、また新しい疑問が生まれてくる。その繰り返しがとても面白くて、気づけば何年も研究を続けていました。

 研究を続けるうちに、内容も少しずつレベルアップして、今年はついに「交配」に挑戦しました。でも私は細かい作業が苦手で、春の陽射しの中で小さな菜の花の交配をする作業はとても大変でした。結果は気になるのに、作業は難しくて、気持ちが負けそうになることもたくさんありました。

 そんな時、ふと見ると、小松菜は暑さの中でも空に向かってまっすぐ生きています。水が足りなくて倒れそうでも、最後までねばっている姿を見て、「負けているのは自分の気持ちの方だ」と気付かされました。

 そして約550個の交配が終わった時、私はこれまでにない大きな達成感を味わいました。5年間、小松菜と一緒に頑張ってきた中には、うれしさも、大変さも、くやしさも、そして自分の成長もたくさんつまっています。

 私の研究にずっと付き合ってくれた家族、そして小松菜に心から感謝しています。これまでの経験を、これからの学びにも生かしていきたいです。そして、今まで学んできた小松菜のことを、これからも大切にしていきます。

 

中川 惺

なかがわ せい
高岡市立志貴野中学校1年

 私が初めて植物の色水を作ったのは、小学一年生のときでした。アサガオを観察した際に、その花で色水を作ってみました。できあがった色水がとても綺麗で、色水遊びが楽しく、「もっといろいろな植物で色水を作ってみたい」と思ったことが今回の研究のきっかけです。この7年間で、作成した色水は320個になりました。

 植物から作った色水は、赤・ピンク・黄・緑・紫など多様な色を示します。面白いことに、同じ色に見える花でも、抽出した色水は同じ色にはなりません。これは、植物ごとに含まれる色素が異なるためです。植物の数だけ、色水の色があるのです。

 多種多様な植物色素の不思議に、魅了され続けた7年間でした。

 実験を続ける中で、花の見た目とは違う色の色水ができたり、花の色は濃いのに色水の色はとても薄かったり、花の状態で抽出できる色が変わったりと、不思議な現象に何度も出会い、多くの驚きと感動を味わいました。
 しかし、植物から抽出した色水は、時間が経つと退色してしまいます。データとしてそれを人に伝えるために、実験・観察のたびに色の変化を写真で記録してきました。撮影した写真は今年度だけで1000枚を超えます。
 データの管理も含めて大変な研究ではありましたが、私の中には「綺麗なままの色水を残したい」という強い思いがありました。

 「どうしたら退色しにくい色水が作れるのだろう。」

 その疑問に向き合い、これまで学んだことをもとに仮説を立てながら、試行錯誤を重ねました。結果、退色を防ぐためのヒントを自分なりに得ることができました。
 小学一年生の時に初めて色水で描いた絵はすぐに退色してしまいましたが、今年は色が長く残り、綺麗な状態を維持することができました。とても嬉しかったです。

 これまで研究を続けることができたこと、そして、この賞をいただくことができたのは、周りの支えがあったからこそだと感じています。支えてくれた方々に心から感謝します。今後も研究を続け、色水の不思議と向き合っていきたいです。

 

笹島 浩聖

ささじま こうせい
入善町立入善西中学校2年

 皆さんは、トンボの羽を詳しく見たことはありますか?トンボの羽の中には三角形や四角形、五角形などいろんな形があります。僕はトンボを捕まえてその羽の中の図形と飛ぶ速さの関係などを調べています。

 トンボの羽の中の図形を調べるのはとても大変で、トンボの羽4枚の中の図形の総数は約五千です。そのため一匹調べるのに数週間かかっていました。
 トンボの羽の中の図形は、とても細かく小さいため、見えにくく、正しく数えるのは、とても大変でした。

 他にも、トンボは水のある場所の近くにいるので、トンボを追いかけているときに水たまりや池に落ちてしまって濡れてしまうことがたくさんありました。
 また、いろいろな種類のトンボを捕まえるために、トンボがいる場所を調べても、正確な場所が分からないことが多く、生き物に詳しい人に聞いてもトンボがいる詳しい場所を知らない人が多かったため、
 自分でトンボがいそうなところを地図から探したり、論文などの昔のデータなどを参考にしたりして、トンボがいる所を探しているので、実際にその場所に行ってみても、捕まえたいトンボがいないことがほとんどで、とても苦労しています。

 トンボの羽の中の図形を調べるのに、大変時間がかかっていたので、中学一年生の時には、短い時間で調べられるように、自分でプログラムを作成しました。
 作成することはできたものの、うまくトンボの写真を読み取ることができなかったので、羽の写真の輪郭線をペンでなぞるなどの工夫をしました。すると、うまく読み取ることができました。
 自作したプログラムを使うことで、自分で調べた時よりも大幅に時間を削減することができ、全ての工程を合わせても1時間から2時間程度で調べることができるようになりました。

 かなり効率よく調べることができるようになったので、これからはもっとたくさんの種類のトンボを研究したいと思っています。


富山市科学博物館
作成  2026-03-03
最終更新  2026-03-03
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