日食の安全な観察方法
安全に日食を観察したら、その様子をスケッチに残しましょう。
日食を安全に見るための参考にして下さい。
2012年2月、日本天文協議会、(財)日本眼科学会、(社)日本眼科医会により学校向け資料として作成されました。
やってはいけません
太陽はとても強い光と熱を出しています。部分日食のときには太陽の一部は月によって隠されていますが、光や熱が強いことにかわりはありません。正しい方法で観察しないと、目を痛めたり、最悪の場合失明したりする危険性があります。
次のようなことは、目を痛めるので絶対にやってはいけません。
- 肉眼で直接太陽を見る(絶対にやってはいけません)
- 黒い下敷きを使う
- フィルムの切れ端を使う
- ススをつけたガラスを使う
- サングラスを使う
黒い下敷きやフィルム、ススをつけたガラス、サングラスなど、見た目であまりまぶしく感じなくても、光の遮断が十分ではないものや赤外線などを通しやすいものがあり、気がつかないうちに目に重大な傷害を与える危険性があります。
安全な方法で、楽しく日食を観察しましょう!
1 段ボール(ピンホール観察器)で日食を観察しよう その1
用意するもの…同じ大きさの段ボール箱(数個)、コピー用紙などの白い紙(2枚)、ハサミ、カッター、キリか千枚通し、ガムテープ、セロテープ、脚立

観察のしかた
- 太陽の光がまっすぐピンホールを通るようにして脚立に立てかけます。
- 脚立が動かないように、ヒモなどで固定します。
- 内側にはった白い紙に太陽の像がうつります。
- 太陽は動いていきますので、その動きに合わせてピンホールと脚立を動かしましょう。
- 太陽の像の大きさは、ピンホールと内側にはった白い紙との距離できまります。距離が1mだと太陽の像は直径1cm、2mだと2cmになります。

2 段ボール(ピンホール観察器)で日食を観察しよう その2
用意するもの…段ボール箱(1個:深さ40cm以上、長さ50cm以上のもの)、コピー用紙などの白い紙(2枚)、はさみ、カッター、針、セロテープ

観察のしかた

3 鏡で日食を観察しよう
用意するもの…スタンド付きの鏡(1個)、少し厚手の紙(1枚)、白い模造紙(1枚)、ハサミかサークルカッター、セロテープ
※鏡に反射した太陽の光を、絶対に直接みないでください。


4 木漏れ日で日食を観察しよう
