日食
どのようなときに、日食が見られるか
日食とは、太陽の前を月が通り、太陽を隠す現象です。
地球から見た太陽の通り道を「黄道」といい、地球から見た月の通り道を「白道」といいます。黄道と白道が一致していれば、新月のたびに日食となるはずですが、実際はずれているので、新月のたびに日食とはなりません。日食が起こる可能性があるのは、黄道と白道が交わる点 付近となります。(地球の軌道面と月の軌道面が5.1°傾いていることによります。)。
月の影の一部が地球上のどこかに掛かれば、その場所で日食が見られます。大まかな計算をすると、地球のどこかで日食が起こる条件は、黄道と白道が交わる点の前後計約34日間に
太陽がいる間に新月となることです。

皆既日食と金環日食
地球から見ると、月と太陽はほとんど同じ大きさに見えますが、月と地球の距離は36万kmから40万kmまで変化するので、 月までの距離が遠いと、月が小さくなり、太陽を隠しきれず金環日食になります。 距離が近いと、月が大きくなり、太陽すべ てを隠す皆既日食になります。



月が太陽の輝いている部分を隠しきれずに、月の周りに輪のように太陽が見えている。

月が太陽の輝いている部分を隠し、普段は強い光にさえぎられて見えないコロナが真珠色に見える。
20世紀中に、日本国内でみられた皆既日食・金環日食についてはこちら
1963年7月に北海道でみられた皆既日食については、こちら(カラー画像あり)
21世紀中に、日本国内でみられる皆既日食・金環日食についてはこちら
日時 | 時刻 | 天候 |
---|---|---|
1990年7月22日 | 午後 | 晴 |
1992年12月24日 | 朝 | 雪 |
1995年10月24日 | 午後 | 曇:一瞬見える |
1997年3月9日 | 午前 | 曇:雲間に見える |
2002年6月11日 | 朝 | 曇:一瞬見える |
2004年10月14日 | 午前 | 晴 |
2007年3月19日 | 午前 | 曇:雲間に見える |
2009年7月22日 | 午前 | 薄雲があるがよく見える |
2010年1月15日 | 夕方 | 雪 |
2012年5月21日 | 朝 | 晴 |
2016年3月9日 | 午前 | 雨(観察できず) |
2019年1月6日 | 午前 | 薄雲があるがよく見える |
2019年12月26日 | 夕方 | 曇(観察できず) |
2020年6月21日 | 夕方 | 晴 |
2004年10月14日の日食観測会の写真。
2007年3月19日の日食の写真。
日時 | 時刻 | 備考 |
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2030年6月1日 | 夕方 | 北海道で金環日食 |
2035年9月2日に、富山県内でみられる皆既日食についてはこちら
2041年10月25日に、富山県内でみられる金環日食についてはこちら
日食の状況については、 NASA Eclipse Web Site (英語)を参考にしました。