イベントの広報に活用
ホームページ作り (第93回)



  
   
   科学文化センターのホームページ
   
 「林さん、今度の講演会のページ作っといて」。上司からの仕事は軽い口調が多い。しかし作る方にとっては面倒なこともある。

 ページといっても作るのは本じゃない。今はやりのインターネットのホームページである。科学文化センターのホームページでは、学芸員の研究成果、富山の自然に関する情報から講演会や教室など各種イベントの広報などを行っている。特にお客さんに来てもらいたいイベントについては、それ専用のページを作るのである。

 さて、ページづくりの最初は内容集め。書くべきことはすでに決まっているのですぐに用意できる。ロゴなど途中に入れる絵は、当館のポスターやパンフレットを作っている職員にお願いする。というのも、ホームページを作るころは、すでに紙による広報が出来上がった後なので、それを描いた人からもらえばいい。ホームページの場合、出来上がったらすぐに公開できるから作るのは一番最後でいいのだ。しかも内容の変更があったらすぐに変えることもでき、常に最新の情報を公開できる。見る人にとっても、作る側にとっても大変便利なのだ。

 材料が集まったら実際の作成開始。ほとんどがレイアウトの作業である。見やすく、通信量が少なく、かつ来たくなるようなページにしようと頑張るのであるが、作業の様子を見に来た人に指摘されると「バックの絵と重なると字が読みづらいなあ」などと気になってしまう。しかしこのあたりを手抜きすると、広報として意味のないものになってしまう。お金がかかるので作業を民間の会社に委託するわけにもいかない。

 そうこうして出来上がったページを見る人がどのくらいいるかは残念ながら今のところは不明だが、イベントに関する質問のメールが来ることもあるから、結構読まれているはずである。

 今後はもっと利用される広報手段になっていくことであろう。(林忠史 2000年8月25日掲載)




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