講座・富山の植物調査隊・標本の作り方
1.採集と観察
- 植物の生えている様子を観察してから採集しましょう。
- 採集の仕方 できるだけ花や果実、胞子などがついているものを選ぶ。 木の場合枝先40cmぐらいを切りとる。草の場合、根までほりとる。高さが1mを 越えるようなものは、枝先40~80cmでもよい。シダの場合地面の生えぎわで 1、2枚切りとる。
2.植物の乾かし方
- 形をととのえて新聞紙にはさむ。
- すいとり紙(新聞紙でよい)を重ねる。
- 1.と 2.とを繰り返す。
- 板をひいておもりをのせる。
- すいとり用の新聞紙をとりかえる。
- 毎日とりかえること。最初の3日間は、1日に2回とりかえるとよい。早いもので7日間、普通10日間ぐらいで乾きます。日当たりの良いところに置いた方が早く乾きます。
3.標本の作り方
- テープをつくる。
- のりはアラビアゴムのりが一番よい。でも、扱っているお店が少ないので、合成のりでもかまいません。
- 台紙に標本を貼りつける。
- 台紙に乾いた標本を形よく置いて、1.で作ったテープで貼りつけていきます。台紙は説明会でお配りするものを使ってください。テープは切手を貼る時のようにのりのついている面を、水を含んだスポンジなどでぬらして使います。貼りつける間隔は15cmぐらいにします。
とめ紙のはりかた

4.データをつくる。
データとは、採集した場所とその年月日、採集した人、標本の名前などをいいます。
データは台紙の右下に書きます。
植物の名前は図鑑で調べます。
調べ方は富山市科学博物館にお聞きください。
5.整理・保管
産地別、種類別など、自分の都合のよい方法で整理する。保管には、ナイロン袋の中に標本と 虫よけのナフタリンを入れ、適当な大きさの箱に入れて整理します。
採集地・生育地別の整理
校庭の植物 富山県の植物 家の近くの植物
海浜植物 水生植物 砂地の植物
分類別の整理
●このページのイラストは、富山市インターネット市民塾で作成していただきました。