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「消えゆく生き物たち」 のコーナー紹介
水辺にいたカワウソ、海にいたニホンアシカを大きくとりあげて展示しています。
大きな動物ばかりでなく、鳥や昆虫、そして植物など、多くの生き物が日本のあちこちで消えかけています。これらの生き物の多くは乱獲され、その後環境が悪くなりわたしたちの周りからから消えようとしているのです。
カワウソはカッパのモデルともいわれるように日本の水辺の代表的な動物でした。日本に生息していたカワウソには、北海道からシベリアにかけて生息しているユーラシアカワウソ、本州から九州にかけて生息しているニホンカワウソがいましたが、毛皮をとるために乱獲され、今では高知県で生息している可能性があるだけです。
ニホンアシカは日本近海に広く分布し、太平洋側にはアシカと名のつく島が、日本海にはトドという名のつく地名(トドとアシカは混同されていた)が多く残っています。明治維新前には4-―5万頭が生息していたといわれ、日本海の竹島などでの毛皮や油をとるため乱獲され減少し、1975年以降記録がありません。竹島では1904年(明治37年)から7年間で11,000頭も捕獲されました。
なお、ニホンアシカが属するアシカ属には、北アメリカ太平洋岸に14―5万頭いるカリフォルニアアシカ、ガラパゴス諸島に4万頭いるガラパゴスアシカ、そして日本近海に生息していたニホンアシカが知られています。
富山県内での絶滅、絶滅危惧、激減した生き物を紹介し、今年、レッドリストに入ったメダカの池もあります。
かつては、富山県の農村や河川敷、丘陵地などにごく普通に生育していた植物が、最近姿を消しつつあります。県内からは、既に22種の植物が絶滅してしまったと考えられています。また、絶滅に瀕している植物も約400種あると算定されています。これは、富山県内で生育する野生植物の約15%にあたります。7種に1種の植物が何らかの原因で絶滅しかかっているのです。
ふるさとの減った動物
富山県でも身近にいた多くの動物がへっています。イタセンパラのように全国的にも少ない貴重な淡水魚や、昔はメダカやタガメのように昔は普通に見られたものまでも減ってしまいました。これらの動物のすむ環境が悪化したのが主な原因と考えられています。
秋の七草が、四草に!?
秋の七草のうち、オミナエシ、キキョウ、フジバカマは最近、探してもなかなか見つからなくなっています。
ふるさとメダカマップ
昔は用水普通にいたメダカも農業用水の改修や農薬の使用によりいつのまにかみかけなくなりました。
<資料提供 富山テレビ:スーパニュース「メダカの学校を探せ」に寄せられた情報より作成>
富山平野のすくなくなった水生生物
富山平野の川や用水の様子は、昔と比べるかなり変わってきています。洪水防止や水田へ水を供給しやすくするため、河川の護岸や用水のコンクリート化が行なわれました。その結果、生き物がすみやすい川底や水辺がかなり少なくなり、メダカやフナ、ドジョウなどの魚類や、水田地帯に普通にみられたゲンゴロウやタガメなどの水生昆虫がたいへん減ってしまいました。イタセンパラのように全国的に貴重な魚も減ってしまいました。
貴重な動物を餌にするマングース、セイヨウオオマルハナバチ野生化の危惧、日本と外国産のタンポポの交雑について紹介しています。
ゾウ、サイ、チーター、爬虫類などの減少とその原因である密猟や熱帯雨林の開発などについての紹介しています。
世界中で、商品価値の高い動物や植物は大量にとられ、害を与えそうな動物は駆除され、自然豊かな土地は開発によって失われています。私たち個人が直接自然に手をくださないまでも、店頭にならぶ物は、地球上の自然の一部をはぎとってきたものかもしれません。
人というたった1種類の生き物によって、西暦1600年から今日までの生き物の絶滅速度は、人の影響がない場合と比べると、50から100倍にのぼると推定されています。
日本の激減した動物のぬいぐるみやシマフクロウの人工巣の模型を置いています。
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