事前説明会のご報告(2012)

富山市の身近な自然調査2012の内容と進め方などに関する説明会を、平成24年6月10日(日)午前10時から2時間かけて行いました。出席の方々から質問を受けながら、以下のような内容をご説明しましたので、その内容をご報告します。
なお事前説明会は終了しましたが、現在も随時、調査への参加を受け付けていますので、この説明会の内容や他のページをご覧いただき、ご参加ください。

会場の様子
説明会には、38名のご参加をいただきました。

全体的なことについて

  • この調査は、富山市の生き物等の分布や花の季節などを、みんなの力で調べ上げるものです。
  • 生物種の正確な同定のため、調査報告には写真や音声または採取した標本の添付をお願いします。
  • 位置の正確な特定のため、詳しい住所の記入、またはインターネット地図による場所特定、GPS機能による位置情報付き写真の提供をお願いします。
  • 寄せられたデータは月1回のペースでとりまとめ、分布図等にコメントをつけてインターネット・館内展示に公開していきます。
  • 調査結果は、参加者全員による成果として社会にアピールしていきます。
  • この調査は平成27年度まで続ける予定で、次年度から調査対象種が一気に増えます(変更になることがあります)。
    追加予定の項目
    ソメイヨシノが咲いた日 ヒメオドリコソウの分布
    土の色 酸性雨
    積雪深 トノサマガエル
    ホタル   などを計画しています。
  • なお、この調査は平成28年度にまとめる予定です。
  • 調査は無償で行っていただき、データ通信費も報告書を郵送でお送りいただく場合の郵送費も支給されません。なにとぞ、みなさまのご協力をお願い申し上げます。
自然調査ホームページの説明
調査の概要を説明する太田学芸員。

現地調査に関して

  • 現地調査は安全第一で行ってください。
  • 写真は種の同定に使うだけですので、モノが小さくても、多少ピンぼけやぶれが入っていてもかまいません。
  • 音声による記録は、カメラ付き携帯電話やデジカメによる動画撮影が簡単です。その際の画質は低い方がデータ容量が少なくなるのでありがたいです。
  • セミの抜け殻調査では現物を集めていただきます。写真では同定できないからです。
  • セミは旧富山市内では8種でしたが、新富山市では山間部に生息する種もいますので、見分け方シートに載っているもの以外の種もいます。
  • セミの個体数を調べたい方には、より詳しい調査を用意しています。ご希望の方はご連絡ください。
  • セミの鳴き声も用意したいところですが、今は手元にありません。
  • 富山には4種のカメの仲間(在来種のクサガメ、イシガメ、スッポンと外来種のミドリガメ)が知られています。
  • カメは逃げられやすいので、池や運河で見つけたらまず1枚撮し、徐々に近づきながら撮り足していってください。(複数枚可)。池などに落ちないよう注意してください。
  • 道を移動しているカメでもかまいませんので撮影してください。車に注意してください。
  • ニホンジカは、おしりにも特徴があるので(白い)、後ろ姿でもかまいません。
  • ニホンジカの角は毎年生え替わります。地面に落ちている角の写真でもかまいません。
  • アオマツムシの鳴き声は一度聞いたら分かると思いますので、時期(秋)が来たら、みなさんに聞いていただけるようにします。方法は未定。
  • 「ヒガンバナの花を見た」調査のみ、写真なしで報告可能です。
シカとカモシカ登場 調査説明
セミやニホンジカとカモシカの実物標本なども登場しました。

報告のしかたに関して

  • 調査対象種らしきものであれば、遠慮なく報告してください。同定の結果をご連絡します。
  • 参加登録したことによって、報告義務が発生するわけではありません。庭先や出先で調査対象種に出会ったら、任意で記録していただく程度でかまいません。担当エリアを決めるということもありません。
  • アブラゼミなど、一つの場所で何日も続けて確認される場合、報告は初めの一回だけでよいです。ただし、ニホンジカのように、角の特徴などから別個体だと思われる場合は、2件以上報告していただいてもかまいません。
  • インターネット地図で正確な場所を特定し、電子メールで送る方法は幾つかあり、説明会ではグーグルマップを使った方法を紹介しました。この手順をホームページに載せます。(近日公開予定)
  • 電子メールによる報告の際、調査依頼メールに対して返信されることを期待しますが、科博からの別のメールに対して返信していただいてもかまいません。
報告メールのやりとり説明
調査から報告までの流れを説明するため、参加者役の人と博物館事務局役の人が二人で登場し、会場で実際に調査依頼メールを受け取り、その場で写真を撮影してスマートフォンやパソコンから報告メールを送ってみせたり(カモシカをシカと間違えて報告したり)と、コント風に紹介しました。(参加者役の市川学芸員)
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