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展示のご紹介 自然史展示 |
自然史展示は、富山県内の特徴ある自然の様子を再現したジオラマ展示を中心に、各種標本を適宜配置し、富山県の自然の成り立ちの歴史と現在の富山県の自然の様子を紹介しています。あわせて自然と人間活動の関わりについても考えていただけるよう配慮しています。
展示は、富山の大地の歴史を過去から現在へたどり、そして、現在の富山の自然を高山から深海へとたどります。
入り口では肉食恐竜の復元模型が、首や尾を動かし、鳴き声をあげて出迎えます。写真:富山のアロ君。肉食恐竜アロサウルスの復元模型、口・眼・首・腹・尾を動かし、鳴き声を出す。
富山県から産出した種々の時期の多くの化石が展示され、それから当時の富山の様子がうかがえます。
写真:ナウマンゾウの骨格
奥にすすむと、現在の富山の自然を紹介するジオラマが見えてきます。立山をモデルにした、お花畑に雷鳥の遊ぶ高山。立山ブナ平をモデルにした、カモシカやクマの姿が見える初夏のブナ林。上市町の丘陵をモデルにした、人が手を入れることで維持されてきた丘陵地のコナラ林。宮崎の鹿島樹叢をモデルにした、昼なお暗い照葉樹林。富山県は、さまざまな森が見られ、その森に 動物が
写真:高山のお花畑1・2(各種の高山植物が花を開き、雷鳥が雛をつれている)
写真:ぶな林1・2(カモシカが反芻しながら休み・ツキノワグマが笹の竹の子を食べている)
写真:コナラの木から木炭を作る。おおよそ20〜30年で元のようなコナラ林にもどる
写真:照葉樹林(富山の平野部・丘陵部の多くははかつてこのような暗い森に被われていた)
暗い森を抜けると、明るい小川と散居村の様子が展示されています。水草や小魚・昆虫類と生き物が豊富で子供たちの遊び場だった小川は、現在では、コンクリートで固められフェンスで囲われた水路となってしまった所が多くなってしまいました。皆さんの周りからどんな生き物が減ってしまったでしょうか。
「かいにゅう」は屋敷のまわりに作られた森です。この森の働きは多様でその屋敷の人には無くてはならない森だったのです。写真:かいにゅうのモデル。
富山湾の海岸は、多くが砂浜またはレキの浜ですが、海岸浸食が激しくほとんどが人工海岸となっています。砂浜も年々狭くなってきています。砂浜には、乾燥・高温に耐える特有の植物や打ち上げられた海草などにすむさまざまな小動物が見られます。
富山県では岩礁海岸は少なく、高岡市の雨晴海岸くらいですが、そこには海藻や岩礁を棲家とする魚・貝・エビやカニなどの多様な動物が住んでいます。写真:砂浜の海岸侵食を防止するためにい置かれた波消しブロックには、岩礁で見られる動物が見られるようになる
富山湾はたいへん深い湾として知られ、深海の水温もたいへん低く、ホッコクアカエビやベニズワイガニ、バイ類などの日本海の深海に特有の生き物が住んでいます。深海の様子をご覧ください。
写真:富山湾の深海にすむ動物たち
現在の自然の様子とそれが出来上がってきた歴史を知り、自然と人のより良い関係について考えてみましょう。
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